リアル高山病!?

teisanso1 昨日、東京の「低酸素ルーム」で一泊してきた。こんな感じだった。
 やったことといえば、単に部屋に寝袋を持ち込み、床の上で寝るというもの。ただ、普通と違うのは、酸素濃度が普段の生活は21%の酸素がこの部屋では13%くらいにしていること、脈拍、SPO2(血中酸素濃度)を計る心拍計に、心電図の機械を装着していることだけ。そんな環境で擬似高山病体験をしてきた。(ほんとうの高山病はそれにプラスして、気圧の変化が加わるので、今回の低酸素ルーム体験と高山病とは同じものではないとのことだが)

 体に酸素を送るのは、血中のヘモグロビンというものの仕事だ。平地ではヘモグロビン、よく働き自分の能力の100%を出し切ることができ、元気に酸素を体に運んでいる。ところが、酸素が薄いところにいくと、ヘモグロビンが酸素を運ぶ能力が低下して、ヘモグロビンの能力の80%や70%・・・になるということらしい。となると、各細胞に送られる酸素が少なくなって、緩やかな酸欠状態になる。張り切って風船を膨らませた後のようなものか・・・。これに対して、人間の体は、心拍数を上げて血液を送る量を増やしたり、ヘモグロビンが低酸素になれれば、郷に入らずんば郷に従えのごとく、低酸素でも能力の100%に近い酸素を送るようになり対処するらしい。そこで今回は、ヘモグロビンの能力を事前に少しだけ高めるために(低酸素にならすため)低酸素ルームで一泊することで、高山病対策をしようということだった。このとき高山病に対するからだの順応をチェックするのがSP02という血中酸素濃度で、それを22:00-7:00まで低酸素ルームで計測して体の対処をみてきた。

低酸素2 設定された標高は3500-4000程度。これまで3700mの富士山には3回登っているが、3回ともなんともなかった。だから、今回もなんともないだろうと思ったが、いきなり3500mのときは、一瞬耳鳴りがして、目のまわりがちょっとボーっとして、頭の左上が鈍くいたいかも・・・という感じ。つうじょう、私は脈拍が低く45くらいだが、今回は60以上で鼓動した。なるほど、自分では少しの変化だけだけど、しらないうちに体は変化を大きく感じているのだと関心した。

 さて、この低酸素ルーム、酸欠状態なため、よくわからないが「帰りに忘れ物」をする人が多いらしい。私は大のウッカリさんである。財布などを忘れかねない。念には念をいれて低酸素ルームを後にした。

 その後、東京で用事があり地下鉄で移動した。そして、途中の駅のトイレで「朝のお勤め」をした。ところで水洗ボタン、最近はそれが便器の前にあったり、床からでていたりするのに加えて、壁から出ているものもある。今回は、和式トイレ左側の壁にボタンがあるタイプのものだった。私はいつも気になっている。果たして、水洗ボタン、あるいはレバーは、「足」で踏むのか「手」で押さえるのか。明らかに高い位置にあれば、手であろうが、多くは高さが微妙である。誰かが手でレバーを押すものを、私が足で踏むのも申し訳ない。いつもいろんな葛藤がトイレではある。そんな中、壁からボタンがでていれば、明らかに「手」でボタンを押すことになるので、私は用を足しながらこころ穏やかに「お勤め」をした。そして用事を追え、水洗ボタンをおしたら「緊急事態が発生しました。○○・・・」と構内放送がながれた!。えっえっーーー!なに俺のせいか?とその水洗ボタンを確認すると「非常用ボタン」で(トイレでぶっ倒れた人用)で、水洗レバーが別の場所にあった・・・。私はなんとか、構内放送を止めるべく、キャンセルボタンをさがしたり、ボタンかもしれない形状の物体をなんどか押したり努力したが、もうあとの祭り・・・。実際の水洗バーをおして駅員に一刻もはやく侘びを・・・とトイレからでたら、制服姿の駅員さんはすでにスタンバイしていた・・・。ゴメンナサイ 駅員さん。だって、だって、さっきまで低酸素ルームにいたので・・・。許して・・・。

 さて、今日は先日禁酒をちかったが、もう、出発までの授業の準備は一段落したので、たまには酔っ払いたくなり、今日はお酒を飲んでしまいました。

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