
昨夜仕事を終えてそのまま乗鞍に直行。
私には変な習慣がいくつかあると思うが、またしてもその習慣の一つで自らを窮地に追い込んでしまった。話はこうだ。
職場をでるとき、往復250キロくらいを見積もって、車の燃料メーターを見た。見ると、あと200キロ、がんばれば250すれすれか?と思った。もちろん、給油していったほうがいいに決まっている。しかし、ガソリンスタンドは乗鞍とは逆に3キロ行ったところだ。私は、250キロすれすれで帰ってくることにかけて、ガソリンスタンドに行かなかった。確かに、手持ちのお金が数千円だということもあったのかもしれない・・・。
さて、職場を8時半にでて、まぁ二時間を見積もっても10時半。もちろん宿があるわけではないので、そんなに早くについたところで、いつも夜更かしの私は寝ることができない。じゃぁしゃーない。高速は使わず、下道で行くか!
美濃⇒郡上八幡⇒明宝、順調、順調。しかし、清見と高山の間ぐらいで給油ランプが一瞬点灯。おーーー、早いじゃないか!まぁいい。高山は年に何度も通っている。あたまの中に24時間やっているセルフのスタンドが高山市の入り口にあった。私は口笛気分である。さすが、高山通っ!高山ラーメンだいぶ詳しくなったよぉっ!

しかし、これが運の尽き。めぼしをつけてたスタンドがクローズ。10時くらいなのにぃ・・・。えへへ、まだいいや。野性の感が私にはある!?高山を縦断する国道41号線。トラックの往来もあるし、名古屋と富山の幹線である。しかも、高山市。このあたりじゃ、一番大きな町だ。ガソリンスタンドの一つくらい開いているさ。でも、高いだろうから2000円くらいにしておこうかなぁ。そんな希望をいだいて、41号線にはいったら北上し、スタンドを探した。ない!ない、ない!全部閉店だ。なぜだ・・・。
私はとうとう岐路に立つ、乗鞍への曲がり角。私の覚えでは、まぁ、紅葉・スキーいろいろ車どおりもあるだろうから、必ず乗鞍へいく途中にスタンドはあるはず。私は東へ進路をとった。世の中合理的に出来ているはず、金が儲かるところにはちゃんとスタンドが出来ている。ただし、金は高いが・・・。よーし、単価が高い分3000円くらい入れないと戻ってこれないなぁ~。私は行きかう車が一台もない中、暗闇の中を車を飛ばした。
5分経過。スタンドなんかはありそうにない。なぜなら車が通らない。つまり、金の入る道ではなかった。私は判断した。いかん、引き返そう。41号線に出るんだ。私は41号線に引き返した。
41号線に出た。今度は南下だ。来た道にはスタンドはなかった。だいぶ戻るなぁ~。でも必ずある。だって、幹線なんだもん。ほら、あったじゃないか、暗闇にコウコウと光るデカイ看板。ラッキー、やっぱり・・・。とおもった矢先、それがサラ金の看板だった。いろいろこの幹線沿いには、一瞬、ドキッ とさせる看板があるが、そのほとんどはサラ金だ。恐るべし、高山。そんなことを考えている間に、とうとう私は高山の郊外を抜け出し、また暗闇の中。やばーぃ、今夜は路側帯で一泊かぁ・・・。いかん、いかん、そんなことでは朝の山を撮影できない。なんとしても今日、あの駐車場に行き着きたい。・・・。・・・。

只今10時40分。私は最終手段に出た。高山には「教え子」がいる。結構厳しく指導した彼がいる。しかし・・・。こんな遅くに・・・。・・・。えーい、背に腹はかえられない。彼を携帯の電話帳で検索し、電話をかける。「プルルルル」一回呼び出し音。その呼び出し音で私はわれに帰った。何をやっているんだ、彼が寝ていたら悪いじゃないか。私は電話を切った。メールをいれて「おきてるかなぁ、起きてたら返信ください」そうやってメールをうとうと、再度、彼を検索した。彼へのメール作成画面になった。ところが、あせりのあまり、文字入力したかったのだが、送信ボタンを押してしまった。あーーーー、あーーー。まってぇーーー。キャンセルできない。彼に空メールを送ってしまった。いかん、いかん、ゴメン!ってメールしなきゃ、と中年オヤジが携帯をいじっていたら、着信あり。
「お疲れさまです。おしさしぶりっすっ」彼らの電話だ。私は自分が窮地に陥っていることを伝え、アドバイスをもらおうと思った。「解りました。しらべてまた電話します」親切な彼はそういって電話を切った。「ふー、やれやれ。これでなんとか今晩現地につけそうだ。そうだ、明日の朝飯と昼飯のこと考えなきゃ」・・・。彼から電話があった「・・・一軒だけあります。そこまで行きにくいので、僕が迎えにいきます。いま先生いるところから北にちょっと行くとファミリーマートがあるのでそこで待っててください」。すまんのぉーーー。

私は一足早くファミリーマートについた。そして朝飯と昼飯のオニギリを買うことにしレジにいった。すると電話がなった。「先生、いまつきました。どこにいますか?」「いまコンビに入っている」「あー、いまレジですね。みえました。何してんですか!早くしてください。そこのスタンド11時までなんです」只今10時53分。私はヒドク叱られた・・・。
しかし、彼の助けのおかげで閉店ギリギリ滑り込みセーフ。彼のおかげで私は仕事を達成することができた。ありがとう!