金華山で調子を確認してみた

 今回のヒマラヤ、前に書いたが6189mのアイランドピークには酸欠で登れなかった。それまでは金華山のトレーニングのおかげで、山登りもたいして苦しいと思わなかった。しかし、アイランドピーク以来、いや、思い返せば4700mのチュクンの町で体調を崩し始めて一日オフをもらったあたりから調子が狂い始めた。
 『心技体』というまことに美しい考え方があるが、とにかく、心技体のバランスが崩れ、体力はあるけど苦しい、やる気はあるけど体がついてこない・・・。なんだか運動会の行進で手足をバラバラに振る小学生のように、うまく自分の体が制御できず、そのまま帰国となった。そして下痢に悩まされ、咳・鼻水あげくのはてに発熱(熱があると思わなかったが、あまりに長い間なんだか変だったので体温をはかって初めて分った)。これには弱った。
 しかし、先週終わりあたりから体も回復し、今秋終盤には完全回復。なんだか、長良川で寒中水泳さえ可能な気持ちになってきた。そこで、自分の山登りのリズムや体力が壊れてしまったのか、恐る恐る確認するため、今朝金華山に登ってきた。

 結果、空気があるってすばらし~~~い!!!を実感。山に入る前のちょっとした坂道を目の前にしたとき、一瞬、ヒマラヤの苦しさがよぎった。しかし平地と同じような感覚で坂道を登る。しかも、だんだんスピードアップ。
 いつもの馬の背だって、ゼイゼイしない。はぁはぁ、といってりゃ上につく。筋肉も苦しくないし、呼吸もヒマラヤ的ではない。なんだか濃厚な酸素が体中にいきわたった。おー、これはいつもどおりだ。決して、ヒマラヤで基本が崩れたのではない。なんだか、ヒマラヤでは未知の世界に心が乱れ、浮き足立ったのだろう。結局夏と同じ玄関を出てから45分で山頂を往復できた。

 帰り道の瞑想の小道。下り始めたら、なんだかいつものナイトハイクと違って回りが見える。足場がみえる。ちょっと小走りに走ってみた。おっ、これはいける!!!このまま走っちゃえ~。とくだりの道は走りはじめた。すれ違う、ハイカーに挨拶をなげる。
 いつの間にか風切る耳に聞こえてきた。未来少年コナンのテーマ曲。岩や木の根っこをコナンのように軽やかに飛び越え、風よりも早く山を駆け抜け・・・。
 
 どうやら、ヒマラヤで頭がいかれたようだ。
 

2 thoughts on “金華山で調子を確認してみた

  1. yamasan

    もっとも故障したのは頭でしたか!(笑)
    経験がものを言う世界かもしれません。来年また挑戦する機会があればいいですね!

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  2. takejima

    明日の「おはうよう日本」の6時台か7時台で私たちの取り組みが放送されます。
    また、12月19日NHK総合でも、ちょっとだけ私たちの取り組みが紹介されます。
    ここに私の職場の名前がでて、知事なんかの耳にとどけば・・・。
    うひひぃ・・・またいけないかなぁ~。こんどは今回の課題を克服して、再チャレンジしたい。
    もちろん、業務に支障のない範囲でですが。

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