カンフー

40190c18.jpg 今日、早々と家に帰り9時から金華山を登ってきた。久しぶりの夜登山だ。明るいときなら45分で家と山頂とを往復できるが、無灯火登山だとさすがに慎重になり、今日は往復1時間10分かかった。

 家に帰り、テレビをつけると「酔拳2」がやっていた。三度の飯よりカンフー好きの私は、よるアホみたいに金華山に登っていたことを少し後悔した。
 ところで、酔拳の主人公をご存知だろうか。私も10年くらい前までは、中国名など覚えられず、「ジャッキーチェンの酔拳」と覚えていた。しかし、物心ついて注意して観ると「酔拳」「酔拳2」の主人公の名前は「フォン・フェイ・フォン」である。

 フォン・フェイ・フォンは中国史上実在する人物で、中国がイギリスの植民地にされようとしていたときに、イギリスの武力に屈することなく、正義の道を行った中国のヒーロー、武術の達人である。日本で言えば、黒船から幕末にかけて日本の為に命をなげうった幕末の志士と同等か。そんなことで私は、フォン・フェイ・フォンは中国の坂本竜馬だと思い込んでいる。そんなヒーロー扱った映画は以前から作られており、さまざまなフォンフェイフォンを主人公とする物語が存在する。酔拳もその一つだ。今日の酔拳2は、そんな「中国愛」のテーマ設定だ。また、リー・リン・チェイ(ジェットリー)が演じた「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ」の主人公もフォン・フェイ・フォンであり、中国愛がテーマ。

 そんな中国の映画を見ていると、中国人は本当に中国を愛していると実感する(あの、少林サッカーだってそうだ。中国の映画は中国を愛している。そうそう、数年前の「ヒーロー」もそうだ)。そんな映画をみると「純粋に命を駆けて自分の国を守ろうとする純粋さ」に40過ぎのオッサンの私は涙があふれてくるのだ。
 知り合いの中国人に聞いたら「子供のころからの愛国心教育はすごいです」といっていた。一方、中国人と同じくらい、日本人は日本を愛しているだろうか・・・。毎日のテレビニュースを見ていると嫌になる。別の意味で泣けてくる・・・。

 そんな中国がいまオリンピック景気や経済発展で熱い。子供の頃、親に「中国展」に小学5年生のときに連れて行ってもらったが(いまから思えば、国交正常化の記念イベントだったと思う)、それから中国という国を知ったが、その時、テレビで放送されていた「自転車天国」「皆同じ服」の中国とは様変わりだ。

 そんな中国も「中国を愛する心」だけは、どうか変わらないでいて欲しい、とカンフー映画を見ながら感じた。

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