中学一年生のとき、成績は半分以下だった私。そんな私の成績があがるきっかけになったのは、親の「成績があがったら望遠鏡を買ってやるから」という言葉と、一年生の最後の期末試験が「天文」だったため、誰にも負けてなるものかとテスト勉強をしたこと。
そう、かく言う私は「天文少年」だった。
また、高校・浪人時も希望していたのは「工学部」で「宇宙開発に携わること」であった。(いまでこそまわりまわって宇宙開発と関係ある仕事をすることになったのだが・・・)
そんな気持ちがあるので、前回、前々回のヒマラヤでは星の写真を取ってきた。
昨年の夏には、たてた目標を達成したら「望遠鏡を買う」ということで、ひと夏金華山30往復などに精をだした。結果的に30回登ったのだが、当時、目をつけていた望遠鏡が、59800円から69800円円になってしまったので、理由をつけてあきらめることに。しかし、その後も、もちろん望遠鏡が気になる。しばらくしている間に、69800円の望遠鏡は79800円になってしまった。もう無理。あきらめる時期だと思い気持ちは萎えた。とはいうものの・・・時折、インターネットで意中の望遠鏡(最安値の品)をのぞいてしまう私がいた・・・。
そんな中、先日、憧れの望遠鏡がサマーバケーションセールということで、79800円のが59800円になっていた。しかも限定20台である。もう、「これは」と思い注文した。そして今日、納品。
いまは亡き「岡田昇さん」というプロカメラマン(プロカメラマン+ロッククライマー+アマチュア天文家)が、天文台を清里につくった。縁あって、そのとき建設のお手伝いをした。天文台が完成して、50cmの反射望遠鏡でのぞいたオリオン座のM42の美しさ・・・。自分がもっていた8cmの屈折望遠鏡とは雲泥の違いに、震えが来た覚えがある。そのときに思った。いつか自分も大口径の望遠鏡が欲しいと。いまから15年前。
さて、今日手にしたのは25cmの反射望遠鏡。写真撮影用ではないが、この25cmの反射望遠鏡でこれからときおり30年前の自分にタイムスリップしようと思う。