先日大阪にいった。大阪は正直、あまりいったことがない。というか、行く用事がない。サラリーマンのときに大阪には、月に1度出張していたが、そのお店に足を踏み入れるだけで、大阪という街を探検したことがない。なんといっても、飛び交う言葉の刺激が強すぎて、あまり心地いい感じがしなかったからだ。先日、そんな大阪にこれまでの人生で最長の滞在をした。(といっても半日だが)
一番驚いたことは、地下鉄のエスカレーターだ。これまでの体験で、エスカレーターを歩く人は、右側通行というルールがあることの認識をしている。日本の空港でもそうだ。ところが、大阪のある駅ではエスカレーターを歩くのが左側通行だったのだ。これには驚いた。なんというわが道を行く地域なのだろう。驚きと感心だ。
しかも、地下鉄や鉄道の道案内がなんとも解りづらい。大阪のイロハを知っている人には便利なのだろうが、ぜんぜん知らない私には全く理解できなかっ。おかげで、乗り換え場所が発見できず、一本電車を見送った。インターネットや携帯の路線検索では、○○鉄道○○線とあるのに、駅に降り立った看板では、いきなり○○線という看板。○○鉄道を探すのに一苦労・・・。
エレベータも鉄道案内も分かる人には解るが、解らない人にはさっぱり解らない。排他的な雰囲気を感じた。良くはわからんが、大阪はきわめて保守的で我の強い文化の地ではないだろうか。まいりました。やはり私が近づけるような場所ではない・・・。
しかも、最近「機械オンチ」のオッサンの気持ちが良くわかり、機械オンチになりかけの私に大阪は優しくなかった。そこで、ますます足が遠ざかりそうだ。
機械オンチ事件とは次のような事件だ。
先日の東京での出来事、どこぞの地下鉄の券売機。複雑な路線の起点になっているその駅で、切符を買おうとおもったら少々、名古屋や岐阜の状況とは勝手が違っていた。お金を入れるが、お目当ての券を買おうとおもったが、路線を指定していないためか、券を買う(指定する)画面がでてこない。5秒くらい券売機とにらめっこしていたが、どこのボタンかわからない。仕方がないので、思いつく画面をくまなく押していたら、画面に「購入する切符の画面下のボタンを押してください」という文字があった。そこで液晶画面をくまなく探したが、ボタンはない。そんなはずはない・・・。もういちどなめるように探した。しかし、ない・・・。視界の左側に人影・・・。あー、誰かが待っている・・・。そこで、一旦、切符の購入をあきらめてお金を払い戻した。そして後(うしろ)を振り返る。よかった、誰も待っていたわけではなかった。
そこで、気分を新たに別の自動販売機にむかう。こころの中では、あの自動販売機が故障しているのだ・・・(笑)と思いつつ・・・。しかし、現象は同じ。切符が買えない。しかし、そんなことを延々とやっていたら、気づいた。画面下のボタンは、どうやら画面の下ではなく、画面の下のボタンだったのだ。どーゆーことかというと、液晶画面の画面の中の下のほうではなく、液晶画面から外れたところにあるボタンという意味だった。これじゃぁ判らん・・・。
それらの原因は、一つには、私の視野が狭くなったことと、もう一つには、私の頭が固くなった(あまりに論理的になった)ことと、もう一つは、老化などがあるのだろう・・・。
そしてこの東京の惨事につづき、もう詳細は忘れてしまったが、大阪でも券がしばらく買えないという現象があった・・・。もう沢山だ!!!
これまでの人生で自動販売機で自ら切符を買う経験の少ないうちのオヤジが、いまだに電車の切符を買えない状況が良くわかった。きっと、私が切符が変えなくなってきたというのは、そういったDNAを持っているのかもしれない。