川原町界隈

6ed7c47c.jpg この3連休、芋ほり、本読み、ビデオ観をして、なるべく頭の中身を入れ替えようと思っていた。今日はその最終日。柿が大好きだという九州のあるお方に柿を送る手配をするため街にでかけることにしていた。この季節の年中行事だ。バスでいけば待ち時間やアプローチで15分から20分。バイクでいけば、およそ5分か10分、自転車でいってもせいぜい10分のこの地だが、昨日の深夜、不摂生したくなり、近所の「ベトコンラーメン」を食べてしまった。摂取したカロリーを消費すべく、約2.5キロの道のりを歩いていくことにした。往復5キロ。

 とにかく無類の路地裏好きの私。大通りを避けて路地から路地へ。このときの発見がたまらなく楽しい。特に、私が住む界隈は川原町といって、岐阜市でも昔の街並みを残しており、岐阜市が観光に力を入れている場所である。電柱を地下に埋める、まではしていないが、昔の商家の家並みが軒をつらねて、ここ数年でも街の整備が進んでいるのを実感できる。格子づくりの二階建て。漆喰の白と年月を重ねた木製の格子。ずらりと一直線に続く古い家並み。白と黒のコントラスト。傾きかけた家もあったが、二階の天井が一階よりも高く、さらに屋根が道にせり出し、まるでヒマラヤで見上げた雪煙まう孤高の雪山のような迫力のある二階建てもあった。
 私は休みの日なら、岐阜駅までの距離(4キロ)は自転車を積極的につかって移動することにしている。これまでも、いろいろ路地裏を自転車探検してきたつもりだが、今日のようにゆっくりと路地裏を探検すると、自転車では入れない、また自転車では気づかない通路をいくつも発見し、まるで、あみだクジの横棒を描くように、これまで知った路地から路地をつなぐ、路地裏を結んでいった。とくに今日は、行き止まりを含めいろんな路地を発見した。

 そんな探検をしていると、車のスピードではまず気づかなかった(実は昨日、蛍光灯を廃棄するため近所の公民館にいった道と同じ道だが、昨日は気づかなかった)看板に気づいた。この川原町を説明する「たて看板」だ。歴史の表舞台とは言わないが、この地にまつわる能書きがいろいろ書いてある。その看板で危うく見落としそうなところがあった。それは看板に書かれたQRコードだ。携帯電話で読み取る二次元バーコード。
 残念ながら、私の携帯にはQRコードの読み取り機能はついていない。しかし、いろんな可能性を感じるQRコード。いま私が仕掛けようとしている、”商売もどき”への発想がいろいろ思いつく。なるほど、いまの観光業はこうなっているのか。

 はやり散歩、散策はラーメンのカロリーを消費する以上の成果を私にもたらしてくれる。これからは、路地裏マッピングなどをしながら、川原町界隈を楽しんでみようかと思う今日この頃だ。さて、いま近所の歴史博物館で「戦国時代の美濃刀」展が開かれている。来週あたり探検してみようかとおもう。このお手軽さが、この地に住む魅力だ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です