先日、小室氏逮捕の報道。割とびっくりした。最近、出てきてないなぁと思っていたが、そんなことだったとは・・・。あの事件、なぜか少々後ろ髪を引くないようだ。
同じような時代の寵児がここ数年で、取り上げられて報道されている。村上氏と堀江氏だ。あのころのように、小室氏の報道も連日大いにマスコミをにぎあわせている。別に小室氏の音楽のファンでもなんでもないし、マスコミが「面白がって報道」するような視点であの事件をみているわけでもない。ただ、ただ、なぜか後ろ髪がひかれるのだ。村上氏や堀江氏のとき、私は「別にいいじゃぁないか」などとおもいつつ「貧乏人の僻み」なのか、なにかほかに隠したいことが政治家にあり、世の関心をそらすために「生贄」にされたのかなというぐらいにしか思っていなかった。しかし世間は、あれだけ持ち上げておきながら、いざ朝敵となれば「ざまぁみろ」のような感じで集中砲火。これだから、人は信じられない・・・。しかし、小室氏の報道、「ざまぁみろ」と思っている人はほとんどいないのではないだろうか。ではなぜ、人の関心を呼び、私の気持ちを捉えるのだろう。あの事件・・・。考えてみた。
もしかしたら、「栄光と転落」それが人には「人の不幸をみて自分の幸せを再認識」し興味をひくのだろうか。そう考えてみたこともある。100億円以上の貯金が数年で6千円何ぼに。この落ちぶれ具合が、なにか見てはいけない時代の寵児の弱点を垣間見させ、人はそんな裏舞台を知って喜んでいるのだろうか。結局、理由はいまひとつわからなかった。しかし、自分があの事件をどう考えているのかだけはが少しわかった。後ろ髪が引かれる理由はなんとなくわかった。あの事件の特殊性だ。
ホリエモンや村上ファンドの場合、人は「ほらみろ」「ざまぁみろ」と思った人がおいのではないだろうか。おまけに、人を怒らせ「訴えられる」。同じような大きな金額がかかる事件だが、人が面白がって「小室氏の報道」を見るにしても、かれのことを「ざまぁみろ」と思う人はすくない。しかし、人の関心をかう。その違うは、お金をもうけるプロセスの違いだろう。ホリエモン・村上ファンドはお金自身をを得るために知恵を働かせた。だから、その知恵が人に「楽して儲けやがって」と思わせ、社気的制裁をうければかれらは「清々」する。ところが、小室氏の場合、別にかれは「お金」を得るために彼の知恵を使ったのではない。彼の豊かな才能が評価された結果、いやおうなく「お金」がたまってしまった。ここが大きく二人と違う。だから、小室氏の事件へは「ざまぁみろ」ではなく「人の世の哀れ」を感じさせる特殊な事件であり、それが私の関心をかうのだということがわかった。
そこで、私は思っている。もしかしたら、彼を救う人が出てくるのではないだろうか・・・。彼を訴えた投資家は3年我慢し、やむにやまれず・・・訴えたということらしい。彼の更生を願って。彼はこれだけの社会的制裁を受けているのなら、辱めをうけているなら、更生への気持ちは逮捕前と大きく違うだろう。つまり、更生の可能性は高い。となると、それで「よし」とするため、彼に融資を行う救世主が出るのではないだろうか。もしも、私がビルゲイツだったら、そうしてみたいと思う。
もちろん、ただでは融資はしない。彼の財産をすべて差し押さえ、小室氏を裸一環にする。彼の音楽に関する機材や設備も一切だ。それらをすべて、彼が必要な金額で買い取る。そうしておいて、小室氏にはビルゲイツの傘下で音楽活動をさせる。そしてその活動をするにあたって必要な機材や設備は、彼から買い取ったものを彼に使わせる権利を与える。こうしてビルゲイツは自分の名声も上げながら、彼の音楽で多くの人への喜びが与えられるような社会活動が実現される。そして万一彼が調子にのってきたら、ビルゲイツはときに応じて「コラ」という。
・・・私がビルゲイツだったら、こんなことを実行してみたい。