サイパン2

数日前に、「日本領サイパン 一万日」の本を読み終えた。

ドイツ領だったころに漂流した日本人の話からはじまる「起」。ドイツ領を日本が占領して日本人が「砂糖工場」を中心にして、「日本」の一部として機能していた「承」。第二次世界大戦の始まりに始まるサイパンの急速な変化「転」。そしてサイパンの陥落と陥落に際しアメリカ軍を逃れ「水や食料」のない中でジャングルを右往左往し目の前で家族が死に、現地に置き去りにしてこざるを得なかった壮絶な一月「結」。

自分が現在に生まれたことに感謝。そして今度サイパンに行くことがあるなら、前回あまり深く考えずに戦災の傷跡を通り過ぎていたが、今度は心から「当時の人たちが見ていたサイパンに心のチューニングを合わせ」お祈りしたい気分だ。

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