うーー、頭が痛い・・・。頭が痛い・・・。特効薬はバファリンではない。特効薬は・・・。知っている・・・。ちゃんと準備して締め切り前までに原稿を準備すればいいのだ。私の頭痛の原因は原稿の締め切りだ。
自分の能力以下のことをしていれば、別に苦しむこともない。しかし、私がいけないのは能力以上のことに挑もうとすることだ。まるでスピッツがトラに向かって噛み付くような・・・。勝ち目はない。しかし、なんとかは死ななきゃ治らない。まぁ一生このアホな性格と同居するしか生きる手はない。
3月の末に森林学会というものがあり、そこでテーマ別シンポジウムがいくつも設定され、シンポジウムの主催者から発表の指令を受けた。くるもの拒まず。名誉なことだ。もう一月以上まえから、その発表の講演集に記載する原稿の締め切りが本日だという認識は知っていた。しかし、いまいち焦点が定まらない。なにを話そうか・・・。そんなことを考えていたらあっという間に今週月曜日を迎えた。そろそろやばいと思っていた、ちょうどそのとき、シンポジウムの主催者から「原稿を締め切りまでにちゃんと提出しろよ」という確認メールが来た。あーー、もうこれで「知らなかった」ではこの危機を乗り越えられない。
そして月曜日・・・ときはなにもなく流れる。
火曜日、家にかえって無理やり原稿を書き上げるぞと気合を入れようとしていたが(まるでバンジージャンプをしようとするときのように)、締め切りは迫るが気持ちが充実してこない・・・。しかし、その日が火曜日だとわかり(締め切り前日だと、いつのまにか曜日を間違えていた)、なにもせずに安心して床についた。
水曜日、明日が締め切りだ。授業はない。朝からねじり鉢巻状態。しかし、何をしゃべろうか、アイデアがでてこない。まるで、朝おしっこをしてきたので、健康診断でおしっこが出ないような・・・。振り絞っても、一滴もなにも出てこない。
しかたないので気分転換にガソリンを入れにいったり、買い物に行ったりして、頭をリセットし続けていた。そして、なにかよくわからないが、苦しみのキーワードがいくつか出てきた。そして家に帰った。
するとためして合点。ダイエット特集だ。原稿書きはこれを見てから・・・。
そして、9時半に、苦しみのキーワードを見ながら文章を書き始めた。たかだかA4一枚なのだが、「焦点」と「論理」が・・・。これは徹夜か?と覚悟したが、気がつけば12時半には書けていた。
そして、夜の手紙が大胆になるように、夜に書いた文章が妄想文章になりがちなので、今朝朝一で、昨晩夢うつつで気になっていた場所を修正し、提出を終えた。これで頭痛から開放か!と思いきや、月曜日にたのまれている講演をどのように組み立てようか、新たな頭痛の種が!一難さってまた一難。