高校生が使う教科書

そんなつもりは本人にはないと思うが、結果的に場面場面で私を表舞台に出してくれる人がいる。KO大学のF先生、E大学のS先生のような全てをよく知る人ではなく、仕事上知り合った(といっても彼は、手が届かぬ重鎮)方である。S大学のK先生だ。

そんな彼が私をまた、表に連れ出してくれた。高校生のつかう教科書で「森林境界測量」の部分をを執筆してくれないかということだった。彼は、教科書編集者から「リモートセンシングとGIS」の担当を依頼され、S先生はその部分に「森林境界測量」を加えたく私に声をかけてくれた。たかだか、30文字×12行なので、造作もない量だ。図は本文と口絵の二箇所。360文字なら、誰だって書ける内容にしかならなく私でなくてもいいのだが・・・。うーん、狙いは図と口絵なんだろうなぁ・・・と思いつつ、ありがたい仕事と感謝。

いつものように、締め切り直前まで「あーしよう、こーしよう」「あれを書こうか、これも書こうか」・・・。悶々とすごしていた。そして締め切りがやってきた。

イメージ通りのことを書こうと思うと、「言葉の定義」「林業の疲弊」「専門用語」「・・・」、少なくとも2000字くらいは必要だろう。しかし、これが「大学生教科書」や「学会」「論文」「委員会」などで書く文章と違うところは、「高校生が明るい未来を描き、将来頑張ろう」と思えるものでなければいけなく、また、もしかしたら私がやっていたように「教科書にマーカーで線を引っ張ったり」、挙句の果てには「テストで穴埋め問題」として出る可能性も考慮せねばいけないところだ。

このブログで誤字脱字が多い私だが、ここは慎重に・・・。

出来上がった文章を読めば読むほど、「誰が書いても同じ内容」になってしまったが、高校生が未来を描けるものになったのではないかと自賛する。

しかし・・・、森林のCG、衛星画像利用のビジネスモデル、レーザープロファイラー、そして森林境界測量。いったい私の専門性というのはあるのだろうか・・・。きっとどれもこれも中途半端なのだろうと自覚しつつ、今後も狭い範囲にとどまることはなくアグレッシブに活動しようと思う。

なお、現在CGについては「実解析」するために「森林のモデル化」のパラメーターを探すための情報収集につとめているところだ。一息つけば、CGをグンと進める予定だ。

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