護国神社

近所に岐阜護国神社がある。岐阜県出身の戦死者を祭っている神社。
なんだか、今年は終戦記念日に護国神社に行きたいと思った。サイパンを通して第二次世界大戦が身近なものになったせいだろう。

夕方に行ったが、ほとんど誰もいなかった。ただ、一組の老夫婦が私の前に拍手を打っていた。しかも、拝詞を婦人はあげていた(?)。また本殿とは別の場所でも拍手をうち、そして拝詞(?)。あれっ、そんなところに何かあったかなぁと思い、参拝したあとに、拝詞の聞こえたほうに足を運んでみた。そこで唖然とした。「サイパン・テニアン」でなくなった方の祠だった。

サイパンのガラパンというかつての繁華街から少し外れた道路の片隅に、岐阜の軍隊の碑が立っていた。それとつながるものだろうけれど、なるほど、「知る」ことによって見えてくるものがいろいろあるものだ。

また、一年以内にサイパンを訪問してみたい。

同日、「硫黄等からの手紙」をテレビで放映していた。気にはなっていた映画だが、劇場でみてはなかったので、視聴した。戦争物を見るたびに「この時代に生まれてよかった」とつくづく思う。・・・。

映画の最後の場面、玉砕に向かうシーンでの栗林中将のセリフが印象深い(脚本家が書いた言葉だろうが、心に響いた)

「今より攻撃をかける。・・・山河破れたりと言えども、いつの日か国民が諸君らの勲功を称え、諸君らの霊に涙し、黙祷をささげる日が必ず来るであろう。 安んじて国に殉ずるべし。」

私の心境そのものだ。

ところで、8月15日といっても、日本で暮らす分にはあまり意識したことはこれまでなかった。しかし、数年前韓国に行ったとき、あらためて8月15日を考えさせられた。
当時、8月13日に学会の発表が終わっていたが、お盆シーズンで飛行機が取れずソウルの安宿に止まって「路地裏」を歩いたり「銭湯」を探したりして、ソウルを探検していた。8月15日に人に会って、その日の地下街が「ガラスキ」だったので、韓国人のその人に「今日は何かあるんですか」と聞いた。彼はいった「韓国の独立記念日ですっ!」。うーーーん、そうか、そうつながっているのかと60年を振り返った。

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