ジーンズ

a6da13f8.jpg特に理由はないが、ジーパンには25年来のこだわりがある。というか、・・・あった。ジーパンをはくなら、リーバイスの501。服をあまり買うほうではないが、ジーパンを買うときには、ほとんど501だった。そうでないときは、記憶が確かなら3回だけ。浪人のときのUS505、大学1年の春休み沖縄国際通りで買った702か701か703(とにかく後ろにベルトがついているやつ)、あと大学生のときにかった品番は忘れてしまったがスリムのジーパン。あとは全て(といってもそれほどの数ではないが)501。

最近、研究目的の(?)ゴムボートと船外機を購入したり、ラフティングボートを買ったり、学生さんを自費でアルバイトにやとって調査をお願いしたり、コンピュータのパーツを買ったりして、羽をつけて財布からお金が飛んでいった。もう飛ぶお金も残っていない・・・。

運悪く、私の履いていた501は昨年秋ごろ膝が破れた。しばらくそのままで履く。すると破れが大きくなった。そこで今年の春に破れを補修した。人前に出るときには、綿パンをはく。(←しかし、それもクタクタに疲れている)。ちょっとした会議では、ジーパンも綿パンも履いて出かけられなくなり、サラリーマン時代のスラックスをはくようになる。このころから学生に誤解されるようになった。あの人はいつもちゃんとしたものを着ている。・・・違うんだ!ズボンがないんだ。

6月、ラフティングをしながらズボンの話になるときがあった。船上での会話。
「ボートを買ったのでズボンが買えない・・・」
すると、学生がボートを買うほどのお金はないけれど、ズボンだったら、○○という激安ショップで数百円のズボンを買ってあげますよ」
・・・。

何をいう!俺はリーバイス501以外のズボンはいらんのだ。

さて、7月。破れたズボンをはこうと思ったら、破れていなかった左の膝がビリリと派手に破れた。これやぁどう考えてもヒッピーだ。まずい・・・。もう外へは履いていけない。

さて、8月半ば。先日のことである。インターネットで「ダイエー880円のジーンズを発売」を知る。心が揺れる。

昔、買っていたのは4980円のワンウォッシュの501。しかし、最近はそれが倍以上の価格になっている。チクショー、ジーパンが何でそんなに高いのか?そう思ってもなかなか501を買うことができなかった。最近履いていた破れたジーパンもセールで5千円台だったとき、やっと買えたもの。

880円。880円なら、まぁいいか。ランチ一回分(昼飯は食べないが)。もう40過ぎのオッサンや、ジーパンごとにきにこだわる年でもなかろう。発売日の翌日、早速近所のダイエーにジーパンを買いに行った。

すると、昨日だ。夏休み帰省していた学生と久しぶりにあった。するとラフティングのときボートの上で、「ズボンを私に買ってくれる」と言っていた彼が言った。
「あれ、先生ズボン買いました?」
「買ったよ。880円」
「えー、先生がはくと880円には見えないですよ。カッコいいっすよ」
私は、ズボンをいつも見られていたということに、驚いた。そして思った。彼は夏休みの宿題をやってこなかったなぁ・・・と。

さて、最近破れたジーパンが売り場にある。ならば、私の両膝の敗れたジーパンはどこかで売れるのだろうか・・・?

(ジーパンのベルトももう、25年使っている)

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