日曜日はダッチオーブンでピザ焼き修行の日である。
となれば、薪がいる。そこでここ5年くらい動かしてなかったマイチェンソーを手入れして、職場に転がる丸太を切り、職場に備えてある斧で薪割りをすることにした。
直径が15cm以上の丸太を割るのは、思い返せば人生初かもしれない。実家にあった手持ちの斧で、その丸太を割ろうと思ったら、年季の入っていた斧の柄が折れた。そこで、職場に備えてある斧を使ってみたら、パックリと気持ちよくまきが割れる。
最近エコについて考えることが多い。まきを割りながらもエコを考える。
薪で風呂をくべている学生がいたので、一回の量を聞いてみた。写真の30cmくらいの丸太が二本くらいだとのこと。
高度成長期になる前は、おそらく毎日風呂に入るほど豊かではなかっただろう。一日おき、二日おき・・・。夏は水でもしのげても冬はそうは行かないから、燃料代節約のためにそうなることだろう。
ということは、風呂に入る回数が増えるということは、少なくとも昔の二倍・三倍の湯を沸かしていることになる。必然、二倍三倍のエネルギーを必要とする。
しかもシャワーが登場した。シャワーの登場によって、あっという間に湯が作られる給湯システムが各家庭に備わった。それによってかつての2倍から4倍くらいのエネルギーが使われるのだろう。
さらには、昔は大家族、みんな一斉に短い間に風呂に入る。風呂の温度管理も大変だし、使う薪の量も少なくてすむ。ところが今は核家族、しかも父ちゃんは残業、子供は塾や部活。生活のリズムは個人プレー。となると、風呂のタイミングはバラバラで、そのためにエネルギーをつかって湯を沸かす。
昔なら、二日、三日で30cmくらいの丸太が二個しか使わなかったものが、一日で30cmの丸太2個から4個くらい使う。つまり昔は二日で二個なら、一日換算では1個。ということは、現在は、昔の丸太エネルギーを2倍から4倍つかって僕たちは生活している。しかも、大家族から核家族になることで、日本全国の風呂の数は増えたために、日本全体では2から4倍の丸太ではすまない量のエネルギーを使っている。
しかも、そのエネルギーは化石燃料。
究極のエコは、風呂の数を減らし、家族がそろって短時間で風呂に入り。シャワーは使わない。
日本がそんな生活を送ってから、途上国に対して「地球温暖化」について説教すべきではないか。