金曜日の夜から昨日まで、アメリカにすむ大学時代の同級生が日本での学会参加の後に岐阜によってくれた。どこか、岐阜を中心として、尾鷲・京都・金沢・清里・伊豆を結ぶ円内で行きたいところはないかとたずねると、白川郷というリクエストがあった。理由が面白い。
彼はバイオテクノロジーをやっている会社に勤めている。いま業界ではアジア原産の”萱”が注目されはじめている。理由は、萱は一年であっという間に生長し、二酸化炭素を多く固定したうえ、化学的に処理すればアルコール燃料をとることができるようになったからだ。ただ、業界の注目は中国の萱。
日本の萱はまた関心が低いらしい・・・。
そこで、彼は果たして日本の萱と中国の萱とはDNAがどう違うのだろう・・・。そんな興味から、白川郷の萱を採取したいということだった。
そんな・・・、世界遺産の屋根から材料を抜き取ったら怒られるだろうとおもったが、枯れている萱ではDNAは取れないので、そんなことはしない。生きている萱を急速乾燥させたものでないとDNAは綺麗にとれないとのこと。
さて、そんな萱をどうやって一日で見つけるのか・・・。緊張して白川郷に向かう。
白川郷について、駐車場のおじさんに萱はどこにあるか?とたずねると”どこにでもある”と返事がかえってきた。半信半疑で街を歩こうとしたやさき、河原で萱らしきものを発見。
採取。
あっという間に採取が終わった。
ところで、家の駐輪場に作られていたスズメバチだが、巣を完全な形に近い状態で保存するのをあきらめて、壊してみた。すると中に一匹のスズメバチと小さな幼虫や卵が干からびていた。時期が遅くなったら、スズメバチ地獄だった・・・。よかった間に合った。
結局、スズメバチと巣は家のコンポストに入れて、後日畑の肥料にすることにした。