月別アーカイブ: 2010年11月

セーフでした。

なんとか身包み剥がされることなくホテルに戻ってきた。怪しいにおいを感じつつ運命にわが身をゆだねたのだが、私のガイドは4日後に滞在することになるキスムという町から心理学を学ぶためにモンバサの大学に通う2年生の学生だった。高額な学費を工面するため、会社を立ち上げているとのこと。
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まずはArabuko Sokoke Forestだ。この森林はソマリアからウガンダにかけて昔存在した海岸林ではあるが、いまはこの地域に唯一に近い状態で残っている森林だそうだ。とくに蝶の生息が有名で、ここにしかいない固有種があるとのこと。昨年のインドネシアと比較して驚くのは、土壌がビーチと同じ白い砂の上に森林が形成されているということだ。インドネシアで訪れた場所は失地林で植物の遺骸があまり分解されず、まるで障害物競争の様相を呈していたが、ここでは分解が早いのか、数枚の葉が覆いを除けると砂地であり、硬くしまったビーチの砂浜と同様に歩きやすい。大分驚いた・・・。
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アリ塚というやつもみた。また、像が倒していった木や足跡も多く見た。アフリカといえばサバンナで赤茶けた大地にポツポツと木が存在し、その木陰でライオンが獲物を狙っている図が目に浮かんだが、どうやらそれだけではことが実感として理解できた。
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一方、驚いたのはモンバサからArabuko Sokoke Forestへの道中の100キロくらいの道のりを歩いている人が多いことだ。運転手に話をきくと、彼らは車もバス代もないので、平気で10キロ20キロ歩いて移動するとのこと。しかも木陰で休んでいる人々が多いので、彼らはなにをしているのか?と尋ねたら、彼らは仕事がないからあーしているとのこと。45%の失業率。政府はなんの対策もしていないとのこと・・・。しかし、驚いたのはそればかりか、失業者はどうやって食っているのか?と聞いたら兄弟・親戚のところにいって食わせてもらうとのこと。
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日本人にしてみたら、畑でも耕して自分の食い扶持は自分で・・・という考え方があるが、アフリカに来る前に読んだ本にあったよう「食料を分け合う文化」があるために、食うものも食わせるものも、ただ普通に呼吸するように当たり前のことらしい・・・。エキゾチック アフリカ!
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Bamuri Natural Trailは、これまた魅力的な森林だった。ホテルから数キロしか離れていないが、動物や大きな木のある森林公園だった。動物はというと写真のとおり。時間の都合で今回サファリにいけなかったが、動物園でしかみたことない動物が手の届く範囲でうろちょろしているのはビックリだ。
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明日はモンバサ最後の日。10時にモンバサ市街経由のタクシーが迎えに来るが、その前に朝飯をくってから1時間カヌーを借りることにした。ホテルの目の前のビーチで泳いだが魚があまりにもいない!しょうがないので、遠くに見えるラングーン(環礁)までカヌーで近づいて海の様子を探ってみようと思う。

ビーチ

インド洋に面したビーチに滞在している。今朝は朝から海を眺めてすごしていた。原稿書きが終わったら、まずはスウィム。
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以外に魚が少ない。サイパンやグァムのビーチとは大違いだった。せっかくこの日ために入手したウォータープルーフのデジカメケースも使う機会がない。しかし、魚は少ないがこのビーチの砂だが、まるでマッシュポテトを握っているような感じ。砂粒がほとんど粘土に近い細かさだ。浜辺を歩くが、砂粒が細かいせいで、硬くしまっている。歩いたときには、粉雪を踏みしめるときのキュッキュッっという音もする。うーん、エキゾチックと思いきや・・・。
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浜辺を歩いていると、いたるところで声がかかる。もちろん客引きだ。今日はゆっくりしたい、ほっといてくれというのだが、俺の名前は○○だ、お前の名前は何だ?・・・挙句の果ては、どうして俺に仕事をくれないんだ。俺には養うべき子供がいる。そんなことをいわれても・・・。
浮き輪でプカプカ浮いていたビキニの女性も・・・。あんたなにしてんの?ぶらぶらしてんの?そーゆーあんたはなにしてんの?泳いでいたり、仕事したり。私のボディーマッサージは最高よ。いや結構・・・。いつもこの辺にいるわ。ボディーマッサージを受けたくなったら、声をかけてよ。じゃぁねぇ。
しかし、このケニア。私の英語力不足もあるが、なんだかわかりにくい。公用語だからもうすこし文法的に洗礼されているかとおもっていたが、弾丸のように英単語はでてくるものの、なんだか判り難い。あの人たちは正しい英語を話しているのだろうか?もうしこし英語がわかったら、彼らの英語をもう少しただしく理解できるのだが・・・。
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残念ながら公共交通機関はないので、ホテルのフロントで紹介してもらったツアー(どうみても個人営業)を申し込むことにした。少々このケニアにあって値段が高いように思えるが、とりあえず値交渉して一割五分まけてもらい了解することに。さて、どんな森林にであうのか。はたまた、タクシーにつれられて身包みはがされるのか・・・。ミステリーツアーが明日待っている。

アフリカのはじめての朝

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昨日ケニアに到着した。日本との時差は6時間。ドバイとケニアのナイロビで乗り継いで昨日の現地時間夕方(日本の深夜)、およそ24時間かかりモンバサというケニアのビーチリゾートに到着した。写真はホテルからの景色だ。

初めてのアフリカ。本当は親父を連れていくために企画したアフリカ行きだったが、2年にわたる説得工作が実らず、膝が痛いとギブアップ。このモンバサに来たのも、親父が35年前に3ヶ月滞在していた町だからという以外に理由はない。

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しかしこのアフリカ、ヨーロッパ、アジア、ニュージーランド、アメリカ大陸・・・。いままで訪れた外国の中で一番自然が異国の景色だ。飛行機からみたドバイからナイロビまでの赤茶けた延々と続く砂漠からはじまり、何気ないホテルの庭の植物。とにかくエキゾチックだ。

さて、これから何をしようか・・・。とくに決めていないが、ともかく連載原稿の締め切りがケニア滞在中にある。そいつを片付けないことには、気もそぞろだ。飛行機の中、はたまた乗り継ぎ待ち時間で書き足してきた原稿。今朝、朝起きるなり推敲して送った。

これで、やっとビーチでリラックスできる。

新たな修羅場に踏み込む

いままで、いろんな修羅場を経験し、そのたびに自分を脱皮しながら生きてきた。

その修羅場にも新種の修羅場が現れた。林業業界の全国誌から一年間の連載依頼がきた。書籍のような書ききり原稿は、これまでいくつか書いてきた。そのため、構成・作文・推敲・・・、原稿書きの労力は大方予想できる。しかし、連載ものとなると・・・。

書ききり原稿は、陸上で言えば短距離走。どうなろうが、ともかく全力で持ちネタを書ききる。息が尽きても、なんとかなる。
ところが、私の予想では、連載原稿は長距離走。スタートダッシュで力尽きれば、リタイアだし、余力を残してゴールすれば、いい記録はうまれない。いま、読みきれないのが、その力の配分だ。新たな修羅場の登場だ。

これが打ち切りにならなければ、一年間続く・・・。

いま、ケニア出発を目の前に、どんな構成にしようか・・・。そのことが頭を占有している。
オリジナリティーがよりでるためには、何を強化したらいいのだろう。
共感を得るためには、どんな立ち位置で話を展開したらいいのだろう。
読者をあきさせないためには、文章の構成をどうしたらいいのだろう。

さて、脱皮できるか、脱皮失敗して朽ちていくか・・・。
限られた2000字と、ひと月という時間との格闘が始まる。

フォレスター

フォレスターといってもスバルの車ではない。最近、ドイツの林業を日本でもまねて日本林業を活気付かせようという国策のフォレスターのことだ。
リモセン・GIS・GPSに魂を込めてきた私だが、最近は知らないうちに、コテコテの林業の大河に放りだされていた。
よくわからないことだらけだ。
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そんなよくわからないだらけだが、日曜から火曜日まで、ドイツから日本に二人のフォレスターがやってきて、ドイツフォレスターなら、この山をどうするかという実地研修に参加する機会を得た。はじめて、ドイツ人の口からドイツ林業の話を聞いた。
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この職場にきて10年経つが、初めてに近い。こういった研修に参加して学ぶ機会を得たのは。いままでは、孤軍奮闘、独学、自己研鑽の毎日だ。

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私は間伐の流儀や道作りの流儀について、特に詳しい知識を持ちえていないのでテクニック的なドイツフォレスターの講義のありがたさがいまいち判らなかったが、日本の林業、とくに林業業界(民間・行政)の問題点と改善点に、また新しい切り口を見つけられた気がした。

がぜん、ドイツをアポなし突撃取材をしたくなった。
(一度、ドイツはいったことがあるが、食べ物はうまいし、治安はいいし、また行ってみたい都市のひとつだった。再訪のモチベーションが上がった)

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再び、オランダからやってきた!

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先日のバイク、分解清掃と調整したおかげ(?)で以前よりも調子があがり、普段乗ることができるレベルになりだ。そこで、これまでためらった(値段が高いので)、パーツをオランダから取り寄せることにした。メーターだ。メーターの距離表示のところが、バイク入手時についていたのは壊れていて、どれだけ走ろうが距離表示の数字が動かない。これでは、燃費や給油のタイミングが判らない。思い切って先週注文した。

すると・・・。あと1週間くらいかかるかと思っていたが、なんとオランダに発注して数日だが、すでに今日届いた!

驚いた。

そして二度驚いた。
この写真は携帯のデジカメでとったのだが、最近の携帯デジカメはよくできている!これまで5つのデジカメ付き携帯を乗り換えてきて、携帯デジカメの品質に不満があったが、このデジカメなら不満なし。