昨年の7月に90歳で亡くなった梅棹忠夫氏。彼の名を冠した展示会が大阪万博跡地の「国立民族博物館」で開催されている。ラジオで知り、行きたいと思いながらも終了3日前にやっと行けた。
何を隠そう、彼のような文章を書きたいと思い、いくつも彼の本を読み(きっかけは「東南アジア紀行」)、それでも彼のような文章が書けないので、一冊単行本を原稿用紙に写経した。それでもだめなので、彼の単行本の論理構成を図化したりしながら修業した会社員時代。彼に追いつけ、追い越せ!!!である。
そのライバルの思考の一部を垣間見れたら、何か新しいものが私の中で生まれるのではないだろうか。そう思っい、本当は月曜日にゆっくり見学したかったが月曜日に打ち合わせが入ったので、今朝、大阪に移動。そして目にした彼の筆跡。ノート。なるほど、字がうまい。読める。私とは大違いだ。自分のメモでさえ読めない私。
こんな文章を目にすると、彼は、毎日考え、そしてひらめいたことを書とめ、後日文章になるということが手に取るようにわかる。
しかし、私はウメサオファンであるが、ウメサオファンではない。彼はファンとしての対象というよりライバルにさせてもらっている。だから、博物館の解説ツアーで「彼がいかに頭脳明晰で・・・」なんて嬉しそうに話をしていたが、その雰囲気を聞くたびに「吐きそうな気分の悪さを感じる」。ウメサオ教のよゆな気持ち悪さだ。
私は、彼の日常の何気ない当たり前の行動が、私の何か触媒にならないだろうか?そんな思いで入園料1万5千円(交通費・入場料)を払った。おつりがくる収穫があったと思う。
追いつけ!追い越せぇーーー!!!