以前の職場では、ほぼ「外部から研究費をいただく」ようなことができなかった。事務に相談にいくといつも難しいという理由を言われ、結局、相当な勢力と気配りを事務につぎ込まねばならぬので、相手にするのは得策ではないとしていた。
しかし、この職場はまったく普通の大学である。「科研費(文科省の研究助成)に申請するのは研究者の常識」(ただし、当たる可能性は高くはない…)。そこで、一旦書籍原稿を停止して、科研費の申請を書いている。これが楽しくて、楽しくて・・・。エントリーすることに意義があると思っているのだが、書いているうちに研究をしているような気分になり、妄想が加速、加速…。
なんだか、体が柔らかくなり、いままで蹴り上げられなかったところに足が届くようになった嬉しさだ。実践で使える(研究費があたる)とは切り離しても、そうやって体の可動領域(研究遂行の可能性)がひろくなったことはまったくうれしい。