月別アーカイブ: 2011年11月

俺はほんとうに沖縄を徒歩で一周したのか!?

今日のお伴はHONDA CB1300ST。昨日はCB1100.

ミッション、高江小中学校へ柿を宅配。午前7時にホテルを出る。
よーーーし、時間はあるし、沖縄一周バイクでいったれぇ~。とおもいきやいきなりホテルの玄関を立たはなから雨。かっぱを着る。
那覇から糸満、糸満から・・・とにかく海沿いを走る。
確か、玉泉洞という鍾乳洞があったはずだが・・・、看板がない。
確か、この近くに病院がありその隣のプレハブの民宿でとまったが・・・、見覚えのない景色ばかり。
そりゃぁそうか・・・25年、四半世紀たっているから変るわなぁ。

テレビで話題のキヤンプシュワブ。辺野古を通って、大浦湾に入る。おーーー、25年前の残像の景色!!
平良(宮里藍さんのふるさとらしい:そこの公民館で泊めてもらった)を通って高江小中学校に。おーーー、あるじゃん、スクールゾーンとアスファルトに書かれたところが!
しかし、風景がだいぶ変わった。平良から高江小中学校まではほとんど民家がなかったのに、ちらほら民家が見受けられる。
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ヤンバルの森

無事、給食前に柿をお届けできた。
まぁ25年もまえのことだから、知っている人もいなく、背景を話して柿をおいて沖縄一周を続ける。

沖縄最北端の辺戸岬に。

ヤンバルの県道は相変わらずすれ違う車も殆どなく、快適なワインディングロードで、とても気持ちのよいフォレストツーリング。

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トロピカルフラワー

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最北端 辺戸岬

大学生の時は足が痛くて、沖縄海洋博の沖縄本島にこぶのようになっている半島に行けなかったが、今回はバイク。楽チン、楽チン。
一昨日タクシーの運転手さんから聞いた古宇利島に渡る。最近、はしができたらしい。恐ろしく青い海だった。

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サンキュー タクシードライバー。とても綺麗な海だった。また来たいと思わせる海。

サイパンのダガビーチにも勝るとも劣らない。今度はその海でカヌーをしてみたい。

いやーしかし、バイクの400キロってつかれるんだなぁ。
バイクを降りて2時間経つが、いまもCB1300のエンジン音が頭蓋骨をずんずんこだましている。

買うなら昨日のったCB1100だな。
今乗っているグラストラッカーより静かだし、カブよりも静か。
そしてカブよりも安定している。

ただ、高速の横風は怖い。あまりに長距離は疲れる。

いろいろ学習した今回の沖縄一周。

しかし・・・、景色があまりに違い。残像と一致する景色もなく、自分が沖縄一周歩いたのはゆめじゃなかったのかと・・・。あまりに変わった。

那覇の港からちょっと歩いたら国道に水牛がつないであって、びっくりしたのを覚えているが、そんなのどかな沖縄はもうどこにもなかった。

やるじゃん、俺。

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沖縄本島一周なんて、歩いて出来るようなことだから、私がいる沖縄南部とヤンバルの森(沖縄北部)なんて毎日の通勤の1時間くらいだろうと思っていた。しかし、沖縄上陸から、なんか違うなぁ・・・そんな気がし始めた。

沖縄ツアーしめて4万8千円(レンタカー込)。レンタカーをキャンセルして、自らレンタルバイクにした。CB1100を今日、明日をCB1300STという具合に。願わくば、自分があるいた道をとぼとぼ大型バイクでノスタルジックツーリングと行きたかったが、どうやら高速使っても2時間くらいヤンバルまでかかりそう。しかもバイク屋は10時時開店。ガイドとの待ち合わせは12時。しかたないからおっかなびっくり高速を使ってヤンバルに走る。那覇→名護→国頭村安田。2時間はかからなかったが、すげぇーーー遠かった。すごいじゃん俺。昔、それを遙か凌ぐ距離歩いたなんて!!自分に感心。

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さて、ヤンバルの森。案内をしてくれたガイドは生家の沖縄市から2,000年に国頭村安田(おそろしいほどの田舎)に家族揃って移住した方。エコツアーで生計を立てている方だ。
移住先の「おじー」や「おばー」から聞き取りをされているらしく(酒飲みながら)、昔の話、本土に復帰する前の話などを取材されていた。
曰く、このヤンバルの森は首里王朝の王朝林で、首里城などの建築の際木材を切り出した森。もちろん、杉檜ではなく、スダジイだとかシラカシだとかの照葉樹。
だから、大きな木がたくさんあったそうだ。明治政府・大正・戦前などは、その森の盗伐は現金収入の唯一の方法だったらしい。農業・漁業は自給。

そんな彼らの伐採方法は、斧一つで立木を伐り、斧一つで角材にし、そしてここからが驚きだ。角にした材を人海戦術で運びだし、お金にしていたとのこと。しかも、裸足の山あるき。
ハブがいたら裸足でハブの頭を踏みつぶしていたという。

まるで私がインドネシアであったローカル・ピープルのようなタフさ…。
またアカメガシワは胃薬、ススキと赤土をまえてガム代わり…。恐ろしほど自然の生かし方をしっていたららしい昔の人々。しかし、いまはその伝承も途絶えようとしているとのこと。

さて、明日は1300CCのバイクでゆっくり沖縄を走れるように、8時間で予約したバイクを24時間に変更してもらい、朝早くから柿の宅配人となり沖縄をゆっくり走ってみることにした。

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沖縄にも1つだけ森林組合があるそうだ。補助金の受け皿として・・・らしい。育成複層林事業の痕跡が。しかも照葉樹の複層林(?)。

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ガイドさんとこのエリア最大のシイの樹。

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食虫の苔。

ちょっと不安な、柿…

空港からホテルに向かうタクシーの中での話。

ヤンバル地方の話を聞いてみた。
私が「自然保護に興味を持ったきっかけの一つは」25年前の沖縄徒歩旅行で、ヤンバル地方の青い海が毎朝の大雨の度、青い海が赤土流亡で真っ赤に染まっていたのを目の当たりにしたことだ。だから、タクシーの運転手さんに、いまもヤンバルは雨のたびに赤土が流れるのですか?と聞いた。答えは、「あっ、しまった」という感じだった。運転手さんの話は大まか以下の話だった。

沖縄が本土に復帰して40年(私が小学2年生のときに同級生の一人が沖縄海洋博に行っていた。だから、沖縄が日本の領土に再編されたのはあのあたり)。私が沖縄を訪れたのはそれから15年後。そして今回25年の空白で再び沖縄に足を踏み入れる。いまから25前といえばちょうどバブルの走り(?)と、本土復帰から本腰を入れた政策的な沖縄開発が相まって、アチラコチラで無秩序な開発があった頃。今は、砂防工事なども行い、以前程ではない。特にいまの知事になってからは土木工事は厳選して行うようになったから、開発と保全のバランスもよい。そんなニュアンスのことを言っていた。

しまった・・・。私の頭の中にある沖縄は25年間、赤土が流れ続けていた。いまどうなっているんだろうと心配していた。あのパイナップル畑は・・・。あの漁村は・・・。銃の薬きょうが落ちていた国道の景色は・・・。すべて25年の景観が生々しく思い出される。

そして、もう一つの言葉が追い打ちをかける。
あー、25年前ねぇ。あのころと比べたらずいぶん変わったよ。昔は何もなかったけど、今は・・・。
高江小中学校のあたりは、米軍のヘリ関連施設で住民運動が起きていたりして・・・。

地域の人々がすさんでいたらどうしよう・・・。

そういば、昔はカブトムシ型のワーゲンや、古い高度成長期の頃の車が走っていて、東海地方と明らかに質の違った車が、東海地方の車と変わらぬ年式。昔と比べて豊かになったんだなぁ。

25年前の、民宿のばあさんの言葉を思い出す。
「本土に復帰してから若いもんは贅沢になった」。

「あっ、しまった」というのは、
いつも自分に言い聞かせている「時間は人や物をかえる」ということば。
沖縄だって、昔のノスタルジックなままじゃぁない。変化している。もう自分を受け入れてもらう余地が無いほど変わっているのかも。しまった、想定していなかった。僕の沖縄は25年前で冷凍保存していた。

毎度、毎度、懲りない人

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今朝、7時25分発の飛行機で沖縄入。電車の便が悪いので、車で行く。お陰で搭乗手続きも順調にできるとおもいきや、チケットがない。ない!ない!!

チケットだと思ったA4の書類は、科研費の書類だった。
あちゃー、やちゃったぁ!まったく何とかは死ななきゃなおらない。
パソコンを開け、ネットに繋ぎ、忘れてきたチケットのデジタルファイルを示し、
「これですぅ」とかなんとか言っちゃって、搭乗手続きに臨む。

どうやら免許証があれば、予約と照合できるようだ。チケットなくても…。ウヒヒ。これで二回目だから(一回目はネパールでなくしたが、旅行代理店に印刷してもらい凌ぐ)、今後は無理してあわてず大丈夫ということが判った。

10時について、ホテルのチェックインは14時から。時折土砂降りになる雨の中、ホテルの前の海岸に。雨があがったあと海岸でビールを飲んで日光浴しながら、南風で充電。まるで光合成をする植物のような状態だ。

ミッションの準備

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今日から大学祭が始まった。そこで、職場を留守に明日からのミッション準備に入る。柿を買ってきた。以前借りていた農場と家の間には柿畑が広がり柿が確か、3~5個で無人路上販売で一袋100円だった。

さきほど様子を見に行ってきた。

いつも九州の方に柿をおくっているが、その柿は10個で5000円。1個500円の特大。贈答用。

しかし、今回は実用品。味は保証の限りではないが、以前、幾つかの無人販売で購入したものも美味かったので、今年も”よい”と仮定することに。果たしていくらだろう。20円から30円かなぁ。

まだ季節が早いのか、たくさんの柿が無人路上販売所に置いていなかった。14名の生徒に先生や給食のおばさんを含め、25個でどうだ。25個もおいてある無人販売店はない。そんなとき、柿の収穫をしている農家がいた。車を止めて「分けてもらえますか?」と尋ねたら、「いいですよ」とのこと。

そこで、25個を購入。しめて2200円。箱代なども考慮すれば、1つ80円。これまた特大。きっとこーゆーのが流通にのると、1個500円になるんだなぁ。

帰り道に、派手に無人路上販売しているところがあったので、そこで13個1200円を購入。
自家消費に少しいただき、35個を持って(重たい・・・)南の地に行こう!