かれこれ、ひと月以上カルマさんへのGISへトレーニングを実施している。
昨日、昼ごはんに王将に行き、その時の出来事にハッとした。
ブータンには餃子がある。ネパールにも餃子はある。
ブータンでもネパールでも餃子のことをモモという。
ジャパニーズ・モモを食べに行こうといって近くにある王将に行った。
彼は日替わりランチを頼み、私は、これみよがしに餃子定食を頼んだ。
彼の日替わりが先に出てきた。ハーフサイズの炒飯はあとで来るらしく、とりあえず
ハーフサイズのラーメン、3切れの餃子、唐揚げが出てきた。
私のは、まだだ。
私は、彼に言った。「どうぞお先に」
彼は言った「あなたのが来てからだ」
私は言った「麺が伸びてしまうので、先にどうぞ」
彼は言った「あなたのが来てからだ」
・・・
「味が変わってしまう」
「構わない」
「お願いだから、先に食べてくれ」
「アハハハは、あなたが来てからだ。ブータンでは先に食べない」
・・・
結局私のが来るまで彼は待った。随分麺が伸びた。
こんなにお願いしているのに・・・。
自分のスタイルを貫く、頑なさ・・・。
少し思い返した。
そーいえば、彼はときどき「ブータンではこうしない。こうしてはいけない」そんなことを言っていた。
そして、私は我が国民を思い返した。
例えば、日本よりも日常習慣が横着で自分中心なアメリカに行ったとしよう。
日本人の中には、アメリカの横着な雰囲気に溶け込もうと、一生懸命背伸びしてアメリカ人の真似をするだろう。今では普通になったが、例えば歩きながら食物を食べるだとか・・・。そして日本に帰ってきて、日本の習慣を「外国ではこんなことはしない」「外国ではこれは普通」と生まれ育った善悪のものさしをアメリカのものさしに切り替えて、日本スタイルを貫く人を小馬鹿にする人もいる。
きっとそうする理由は、アメリカのが日本よりもワールドスタンダートという認識が有り、日本の文化を捨ててでも、あるいは捨てることのほうが自分が進んでいるとでも考えてのことだろう。
はたして、ブータン人。
道徳の絶対基準が自らある。だから、どこにいってもブレない。
日本人も学ぶべきだと思う。