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回想 ブータン 2013秋 その1

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ブータンから戻って2週間たった。随分前の出来事のような気がする。でも、9月頭から中旬までの2週間、私はブータンにいた。これで二度目のブータンだ。

最初のブータンの印象と今回のブータンの印象はほぼ変わらない。
「家族を愛し」「近隣を愛し」「王様を尊敬し」「調和と伝統を大切にする」それがブータンの最初の訪問時の印象だ。
それに加え、今回は不動の印象が2つ加わった。
「風の国」そして「最小限の国」だ。

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なにか、違う・・・。そんなことを思いながら気づいたこと。ブータンには首都であろうと田舎であろうと、街に音楽が流れていない。レストランでも然り。お土産物屋でも然り。ホテルでも然り。無意味な音楽は一切ない。

通りに出ても、車の音もなく(気にならない程度)、クラクションもない。ただ、あるのは風の音。
ヒマラヤを越えて私の耳にとどいた乾いた風が、カラカラと右の耳から左の耳と通り過ぎる。
それがなんとも心地よかった。

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急斜面に建つ田舎の建物。その家の庭に設定された古びた木製ベンチ。夕方前、その木製ベンチに腰掛けて、熱心に本を読む女学生。

乾いた大地の大きな岩。その岩陰であぐらをかき一心不乱に読書する老人。

夜になる。街の明かりは、家の明かり。街灯もほとんどない。まっくらな夜のしじまに、人の気配のする部屋にだけ明かりが灯る。

音も・・・、明かりも・・・、多くのものが必要十分の最小限。

仕事でなければ・・・、とても心落ち着く国だと思う。

ブータンに着きました。

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今朝、現地時間の4時起きでバンコクを飛び立ち、ダッカ(バングラディシュ)経由で、4時間のフライトの後、ブータンについた。
気候は、日本の秋。18°が昼間の気温。曇りがちで時折小雨。

上の写真は、昨年、「おっ妻籠に似ている」と思った空港(パロ)近くの街。

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今年の春に、職場に来ていたカルマさんが迎えに来てくれた。
そのカルマさん、先週までバンコクにいたとのこと。

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川下りしたら楽しそうな川にそってパロ(空港のある県)からティンプー(首都)に1時間ほどのドライブ。

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最近政権が変わったので、いろいろ変わったてきたらしいが、いまのところ夜の首都の静けさは変わらない。

明日からブータン

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先週一週間家を留守して愛媛にいた。
岐阜にもどるや、今日から2週間ブータンへの出張がはじまった。
今日は5時間半かけてバンコクまできた。
今晩はバンコクで一泊、明日の早朝(6時50分)から4時間かけてブータンまでのフライト。

晩飯は、空港近くの大きなレストラン。
今回の出張メンバーの中に、環境学者の石弘之先生がいるが、石先生がごちそうしてくださるということでこんな高級なレストランに。

初めての海外旅行は1992年3月、タイへの一人旅。
タイでは、いつも屋台で焼き飯ばかりだった私。
あれから、20年以上建つ。

タイも変わったが、自分も変わった・・・。