月別アーカイブ: 2014年6月

遺伝子のかく乱

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昨日、職場から実家(愛知県・西尾)にもどり、軽トラをかりて、小屋作りの残りの資材を運んだ。
いまから2年前の5月に小屋の図面を書き、資材を調達した。しかし、加工の時間がとれなかったため、実家の父の労働力を借りようと思い、とりあえず材木を置かせてもらった。しかし、父に頼む前に、ひと加工が必要なうえ、加工の寸法の詰めができていなかったため、その加工ができなく・・・。置きっぱなしだった。申し訳ない・・・。

それも一年前に、元職場の建築コースの有志にアルバイトとして加工してもらい部材は完了。しかし、こんどはその部材を西尾に運ぶ手間が・・・。月日は流れた。

しかし、このところ、気分転換に自分で組み立て始めた。
よし、いける!!自分でやろう。

残りの部材がそろえば、加工も終わる!

そんなことで、実家に残りの材料をとりにいき、今朝、材料を置いてきたついでに、加工の峠の穴あけを全て完了。写真は、穴あけしたあとのおがくず。

前回は、ヒノキの穴あけ。
今回は、スギ。
スギは個体によって個性が強かった。家の見せる所にもつかえると思える高級そうなスギもあれば、ひん曲がって暴れているスギもある。(製材工場からはかった値段は一緒)もった感触も個別に違いすぎる。秋田杉のような目の細かいスギは眺め続けたい気分になる。一方、年輪があらいスギは、仕方なく使う程度。値段が安いからという理由で使われるしか特徴はないのか・・・、と思う。
その点、ヒノキは安定していた。目がつまっていようがいまいが・・・。だいたい同じ、個性がない。

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どんなことをしていても、学びはあるものだが、今回の学びはそんな樹の個性以上のものがあった。実家に置いていたベニアいただが、地際のベニア3枚は、重ねたところにシロアリが繁殖していてご覧のとおりだった。風通しがわるいとシロアリ天国。たとえ工業品であろうと(接着剤がつかわれていれば、その分あまりないのかと勝手に思っていたが)関係ないようだ。

したがって、小屋づくりをするとき、風通しを考えないとあっというまにシロアリの餌食に成りそうだ。風通し、注意すべし。

そんなことで、西尾のシロアリを美濃に持ってきてしまった。
生物の遺伝子をかく乱することにならないことを祈っている。

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読みました

春風接人さんのお薦めがあって、Wood Jobの原作
『神去なあなあの日常』読んだ。

もちろん、原作と映画ではいろんな場面設定が違っていた。一番違っていたのは、主人公の林業や地域社会への愛着の違いだと思った。映画では、主人公は林業や地域に溶けこむことから一歩距離をおいていたが、原作では林業や地域に積極的に解けもうとしていた。ここが大きく違う!?

しかし、映画にしろ、原作にしろ、いずれの描き方にしてもなかなか面白い(興味深い)。

映画の林業に対する理解には、少し現実離れしたところを感じた。
一方、原作の林業に対するには、一般的な林学の常識などからして、ちょっと違うなぁというところがときどき見られたが、原作のほうが林業や地域に溶け込むことへの愛着が随所に感じられた。しかし、そんな「取材の甘さ」もそれを吹っ飛ばすほどの快適さがあった。
たしかに、原作も面白い。読んでよかった。

文章は、ときおりサリンジャーの「らい麦畑でつかまえて」のような文言があった。しかし、その文言表現は「サリンジャー」と比べたら、和歌とダジャレほどの格差があり、苦笑いの箇所も多々あった。でも、そんな苦笑いも林業や地域への作者の愛情を考えれば小さな話だ。

映画を観ただけでは、感慨深く感じたことの原因を言葉で表現できなかった。しかし今回、原作にあたり、「感慨深かった」の原因がわかったような気がした。

・・・、その本丸は原作中の一文にあった。「山仕事は仕事ではなくライフスタイルだ」。これはうまいこと言い当てている。
主人公の日常の喜怒哀楽の表現を通し、山で生きる人々には、現代社会を支配する経済至上主義とはことなる”主義”が存在することを様々な事例を通して示していた。そして、それが読者にとって”快か不快か”を判断させる材料を提供していた。山にはお金で計れない価値がある。そしてその価値は、人の一生をかける値打ちがある。そんなことを問いかける一冊だ。

この本を読んでい林業や地域社会や日本文化へに対して興味をもつ人が増えたらと思わずにはいられない。

なお、私の場合・・・、町にも住めないし山にも住めないことを改めて思った。きっと町にも山に身をおけず、地球に根を降ろさず、地球を俯瞰するというのが自分の快適な立ち位置なのかな・・・。

ライダーキックの謎

子供のころからの不思議。

仮面ライダーの話だ。仮面ライダーの必殺技「ライダーキック」は、それにより全ての怪人が消滅させられる。つまり仮面ライダーにとって最強の技は「ライダーキック」。必殺技はともかく強い!

幼少のころの私。仮面ライダーを見た後に、タンスの上から「ライダーキック」と叫びながら飛び蹴りの真似をする一方、ライダーキックに不思議を感じていた。

仮面ライダーは、どうして攻撃の最初から「ライダーキック」を相手に浴びせかけないのか?ライダーキックでやっつければ、仮面ライダーもムダな戦いをしなくてすみ、消耗も少ないだろうに・・・・。

それが、48歳直前までの感想。

しかし、昨日、空手稽古の後の「兄弟子」との空手談義で、私の48年近くの謎が解決した。

師匠からは常々、空手は腰だ。腕は腰で動かす。
大地から足、足から腰、腰から拳と力を伝える・・・。
そんなことをいわれてきた。
そのため、正拳突きをするのも腰をつかって拳を出す(ここまではカンフー好きの高校生だった私でも判る話)。
(そしてここからが新しかったのだが)
腰をつかって足の力を拳に伝えたら、今度は逆に腰をきる。そうすることで、拳のスピードは上がる。そんな感じで教わっている。
そこまでは理解出来ていたつもり。

しかし、問題は中段受け。腰を左に振ったらすかさず右にきり、その右に切った勢いを右の腕に伝えて中段受けをする。ただし、右に腰を切った後、正拳突きと同様左に腰をきる・・・。左に腰をきる・・・?、それが分からなかった。

そんな質問を兄弟子にした。兄弟子のアドバイスは私に的確だった。
右に腰を切りっぱなしだと、体は右に流れてしまう。
そうなると、中断受けをしたあとの次にする攻撃は限られる。攻撃のバリエーションを増やすには相手に正対すること。したがって、中段受けをしたあと、その一連の動作の中で、次の攻撃への体制を作るために、腰を左に切って正対の体制にしなければならない。
なるほど!つまり残身のため腰を左にきるのだ!!!
そうだ。常にニュートラルでいることが、次の攻撃のバラエティーを充実させる。

あっ、そうか!ライダーキックのような全力を投入する攻撃は、攻撃のあと、相手に正対することはできない。つまり、もしも必殺技がから振りにおわったら、そのときは最大の危機になる!!!

ライダーキックは、相手の攻撃力をうばったあとの最後のトドメでつかうもので、相手が元気なときに使うものではない!!!!

昨日の飲み会。子供のように狂喜した!

宣伝も始まりました

GIS本、宣伝も始まったようです
フェイスブックで知りました。
そして、そのフェイスブックで反応の早さにもびっくりしました。

本は、GISの個別の機能説明でもないし
マニュアルや操作説明でもありません。
インターネットを駆使しながら夜な夜なGISの使い方を独習する
(↑まぁ・・・それは私なのですが・・・)
ことに不慣れな方へ
「GISと林業との接点をステップバイ・ステップで学んでいただく」本です。

肝は、「GISハウス」と「ブルース・リー作戦」

GIS使いの人がその本を手にしたら
GISの操作や機能説明的には得られるのものはないとおもいますが
研修カリキュラムの参考にしていただければと思っています。

GISを初めて使う方には
いまさら人に聞けない
話を順を追って説明したつもりです。
日本でもっとも平易なGIS本だと思います。

どうぞよろしくお願いします。

最終出版日

例のGIS本。
昨日出版社から連絡があり、当初6月19日だった出版日が、いろんな最終調整をして7月4日になったとのこと。アマゾンからは7月5日くらいから購入可能ということだった。

前回の出版のときはどんな表紙なのか連絡があったが、今回はナシ。
最終校正でこうなりました・・・というのはなかったので
7月4日をドキドキしてむかえることになる。

とくに数学のところが、気になる・・・。
はやり編集者が数学に精通しているかしていないかで
校正のチェックの精度が大きく左右されるので。

山荘 基礎

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ともかく・・・山荘の建設は全て自分で施工しようと思っていた。
最大の問題は基礎工事。
その基礎工事も、これまで3年妄想し続けてきたが、生コンの手配、穴掘り・・・なかなかできない。そのため小屋の建設もなかなかでいない。そこで、先日基礎を外注すべく打合せをしてきた。
見積もり次第だが・・・。手頃な値段ならお願いしようかと思う。

基礎さえできればあとは早い。
プレカットでデッキを創り・・・。
妄想は広がる。

映画鑑賞

昨日、山荘予定現場に出かける予定にしていた。しかし、朝から気になる仕事をはじめていた。その仕事もそこそこに、天気の良いうちにひるがのに行こうと・・・。しかし、苦節5年、半ばあきらめていたことだったが、最近思いつくことがあり、次の次の論文あたりに重要になってくるコンピュータプログラムの完成が目の前になっていた。山荘行きはキャンセルしてプログラムに没頭する。・・・そして完成!久しぶりに嬉しい!!!

そんなことで、今日は映画鑑賞に行ってきた。気になっていた「Wood Job」。都会のいまどきの若者の林業就業の話だ。

デフォルメされているように思うことも、物語の整合性で「?」というところもあったが、爽快な映画だった。

私の一番のシーンは「スローライフ研究会」の場面だ。
ナイス!

最近、あそこで描写されたような人種がいて、気になっていた。
スローライフといったって、ファッションとしての輸入物のスローライフ。
そういう非日常としてのスローライフ好きが、他人の日常に無配慮に入り込んでいく・・・。

描写が見事だった。

すこし、林業的に思うこともあった。
あそこで描かれた林業会社は
自社(自己)山林をもつ林業会社(山林経営者)のスタイルであって
日本全国いま問題になっている戦後の拡大造林期にひろがった人工林の森にたいしての林業の話ではあり得ないと。つまり森林組合のスタイルでは無いはずだ。
私は、いまのマーケットや今後のことを考えると、日本にこれだけ(・・・とくに岐阜県では)人工林はいらないと思う(岐阜県からでてあちこちに出かけるときの車窓から気づいたが、岐阜県の里山の人工林率は病的だと思う)。だから、切ったらまた孫のために樹を植えるということは・・・。
そこが林業的に思うところだった。

いずれにしても、”面白く興味深い映画だった”。

山荘 途中経過

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昨日、時間をつくって懸案だった木材の加工をしてきた。柱の穴あけだ。

開口位置の変更や、増築・移築が簡単にできるようにするために考えた工法だが、部材がたくさんあれば、あるほど前者のような柔軟性がなくなる。だから、なるべく同じ部品で一戸できるようにしたい。

先週、壁一面を組み立てたことで、どこをどう改善したらいいのかわかったので、昨日はそれにもとづき最大の懸案(面倒くさそうだった・・・加工)を行なった。

部材と部材の接合はボルトで行なうことにしているが、前回そのボルト穴を13.5ミリにしていたが、前回の反省にもとづき16ミリに変更。加工に要した時間はおよそ、5時間。仕上がりを気にしないなら半分の時間でも大丈夫そうだ。(元職場のような機械がととのったところなら、1時間とかからない)

よし、これで面倒なところはクリア。あとの部材加工はそれほど複雑ではない。これならあと1日、2日で終えることができそうだ。

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