先日、NASAが火星に人を送り込むための実験でロケットを飛ばした。
実験は成功のようだ。そこで得られた知見をもとに、火星に人を送り込み、やがて人類が移住できるようにできたらという、壮大なチャレンジだ。
そんなチャレンジをNHKラジオのニュースで紹介していた。アナウンサーとやりとりする専門家(?)が解説する。
Q いまどうして火星探査?
A 中国・インドも宇宙開発に参入している。そんな中アメリカは今後も世界のトップだという存在を示す。
Q アメリカ本当に宇宙開発は世界のトップか?
A アメリカくらいしかできない。
Q 人類が火星に住めるように火星の環境を作り変えることができるのか?
A 技術的にはできる。しかし、それを実現するには膨大なお金がかかり、できない。
それを聞いて呆れた。
火星の環境を作り替えることは技術的には可能だが、それには膨大な予算がかかり現実的ではない、だって?
技術的には未知が多く、できない。
それなら分かる。
技術的にはできるが、それには何万年も時間がかかるから、当面できない。
それも分かる。
技術的にはできるが、資源が足りないからできない。
それも分かる。
しかし、技術的にできるが、お金がないとはどういうことだ。
石油や鉄の市場価格を積み上げて見積もれば、それはそれは膨大な支払をしなければならない。
しかし、石油や鉄の市場価格は一体なにか?
ものの価格は、つきつめれば、人件費+付加価値ではないのか?
個人や企業が賛同し、付加価値を価格に上乗せしなけれは
個人の働きに対して、食や医療や教育などのサービスが提供され続ければ、石油や鉄やダイヤモンドや金だって無料で流通するのでは?
オールサービス無料国家は無理にしても、人類一大事業を企業のCRS活動の一部として、それに関わる企業が連携すればお金が問題だからできないということはなくなるのではないか?・・・なんて思う。
東日本大震災の復興も、予算云々・・・といって進まない話があるが、それも同じこと。
お金がないというのは、できない理由にならないのでは?
(その気がないとか、本当にそれに賛同していないだとか、他の理由をお金に置き換えているだけじゃないのかな・・・と思ったりする)
政治も判らんが、経済も判らん。