毎週、空手の稽古に現在の小牧市から岐阜市まで通っている。そして昨日、そんな道中、岐阜に戻りたい理由が明確に判った。いまの家は、3年契約。3年契約が切れたら、岐阜に戻ろうかと思っている。
岐阜の家(界隈)に惹かれる理由は、これだった。
いままで漠然と、目の前が長良川なので、広々とした見晴らしのよい空間があの界隈の良さかと思っていた。あるいは、半年続く鵜飼にみられる情緒が、魅力かと思っていた。はたまた、長良川河畔のジョギングや金華山登山などが生活の中に組み込まれることが魅力かと思っていた。でも昨日の発見は、そういったものとは違うものだった。
昨日、小牧から尾張パークウェイを通って犬山・鵜沼に差し掛かり木曽川に平行して数百メートル走った。そして、木曽川の水が随分干上がっているのに気付いた。そして思い出した、9月~10月にかけて雨があまり降っていないことを。すぐ上流にダムがあから年間を通じてほぼおなじ水量をキープできる木曽川の犬山・鵜沼。でも、いまは明らかに干上がり河床が見える。
あっ、と思った。これだ!長良川界隈に住んでいる素晴らしさは。
季節に敏感な川。
あー、いま雨が降っていない、これは大変だなぁ。とくに昔の人は気が気でなかったろうなぁ。
あー、水が濁っている。上流で雨がふったな。
おー、さすがダムのない長良川数日で水の透明度が戻った。
半年の眠りから目覚めた長良川。鵜飼が始まる。
あー、水着の女性が歩いている。夏が来た!
こうして、毎日同じ日が1日としてない。それを肌で感じて生活する歓び。生きていることを実感する。
そこが住まいの快適・不快を決める私のツボだった。
さて、小牧・春日井はどうだろう。
アスファルトで覆われ、視界をエンジンを積んだ冷たい鉄の塊が川の流れのように通り過ぎる。
季節を肌で感じる実感が乏しい・・・。