今日は8月29日。焼き肉の日だそうだ。
先週の土曜日、いつものとおり空手の稽古に行く道中
国道21号線を走っていた。
渋滞がちの場所、信号で止まった。
窓をあけて運転していたら
うまそうな焼き肉の臭いが漂っていた。
前方に、もくもくと白い煙を吐き出す焼き肉屋がある。
ははぁぁーん。あそこだな。
まではよかったが、次の瞬間複雑な感情が発生した。
焼き肉屋で焼かれて煙になった牛達に思いが行った。
短冊のように切られた肉。
・・・
時間をさかのぼると
生きている牛にたどり着く。
どの時点から、人は「生き物」と「食べ物」との関係性が途切れるのだろう。
自分がハンティングした生き物を、自分の手でさばいて、食す。
このときは、生き物と食べ物の関係性は切れていない。
しかし、あの焼き肉やから発生する白煙。
臭いに涎を垂らす人々にとって、目の前の肉は
「焼かれる前の肉」という物質でしかないと思う。
いつから(歴史的)、いつの時点で(加工段階)で
生き物と食べ物の関係性がきれる(切れた)のだろう・・・。
不思議な感情が煙のようにわき上がった。