月別アーカイブ: 2017年3月

このところの報道で考えること 1

2月の上旬から、連日報道の国有地の格安払い下げ問題。

さすがに「安倍総理、○○法案どうのこうの」と小学生に言わせる教育にびっくりした。そんなのあり得ない。

でも先日東北にいったときの朝、ホテルで見たNHK教育テレビの子供(小学生)向け日本語教室のような番組を見ていてハッとした。子供達は、古語をつかった大人の恋いの歌を楽しげにダンスしながら歌っていた。
きっと親たちは、我が子のかわいげな動作に目尻もさがっていることだろう。
誰も文句を言う人はいない。

しかし、子供達にはその言葉の意味は分かるまい。

一方、「安倍総理、○○法案どうのこうの」と子供達が言えば、そうさせる教育に大人達はびっくりする。なんちゅう、教育をしとるんじゃ。私もそう思った。けれど、「古語をつかった大人の恋いの歌を楽しげにダンスしながら歌っていた」子供と、子供の視点に立てば、何が違うのだろう。「安倍総理が日頃どんな言動をしていて、○○法案がどのようなものなのか」分かるわけない。説明されても周辺概念が形成されていないので、分かるはずもない。

あるいは、海外から来る要人を園児達が迎えて(動員され)、(あげく)歓迎の挨拶をさせる。子供達のかわいさに大人達は目尻を下げる。しかし、園児は社会的な背景なんてまったく知らない。大人達の都合で動員されているに過ぎない。

「安倍総理」にしても「古語をつかった大人の恋」にしても「要人の歓迎挨拶」にしても、園児の立場に立てば大人にやれと言われたお遊戯以上のことはない、同じだ。

例えば私。
「仰げば尊し」「ウサギ追いし」「あぶはちとらず」と暗記している文言。当時は子供ながらに、「仰げばおととし(なんだかよくわからんが振り返ると2年前・・・)」「ウサギはおいしい」「あぶは 血 とらず(蜂は血はとらんが、アブは血をとると言うはずなのに・・・)」などと勝手な解釈をしていた。しかし、年齢を重ねる過程で、なにかの機会に思い出し「あっ」と気づき広がる世界。このときの感動。

「親思う こころに勝る親心 今日の訪れ なんと聞くらん」、兄を亡くし両親の気持ちを想像し、吉田松陰の息づかいを感じた。
「田子の浦 うちいでてみれば白妙の 富士の高嶺に 雪は降りつつ」、歩いて旅をしているとき峠を越えて、突然眼前に広がる景色の感動。しぜんにこの歌が思い返される。
「吉野山 風にみだるる紅葉場は 我がふる太刀の血煙とみよ」
「ぬれぎぬを 干そうともせず 子供らが なすがままに はてし君かな」
・・・
「剣の理法の修練による人間形成の道」・・・
高校1年生の現代社会の科目で教師が問うていた「仁とはなんぞや」
英語の歌・・・。

よく分からないまま覚えても、覚えていればそれを後に吟味し、人生を良きにつけ悪きにつけ豊かにする。

大人達は経験者の物差しを使って、未経験者の無駄を省こうとするあまり、未経験者の人生が薄っぺらものにしてしまっているのではないだろうか?

一連の報道+NHK教育テレビの日本語教室を見てそう思った。

「安倍総理、○○法案どうのこうの」を年をとって思い出し、なんという幼稚園に通っていたのだろうと、身の毛がよだつのも学びだと思う。○○法案がなんなのか、年をとって改めて吟味するのも学びだ。どの幼稚園にいくことになるかなんて、どのような親から産まれどのような地域に生まれ・・・、子供には選びようもない運命だ。運命を受け入れ、その中で日々の楽しみを見つけられれば、それでいいじゃないか。

東北被災地

いま東北被災地、大船渡にきている。今朝、仙台から大学の特殊車両を運転し(愛知から仙台への車の移動は、同僚がフェリーで行う)、ここまできた。

毎年この時期に、復興の進捗を撮影するためにきている。

仙台。石巻。陸前高田。大船渡・・・。

明日は、大船渡から久慈まで沿岸を走り、その後、同僚を盛岡の新幹線に乗せたら、一人南にむかってひた走る。予定では、どこかで車中泊の予定。

二段林

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縁あって、ある市の竹の資源量調査を昨年から行っている。
竹マップづくりと、竹のバイオマス量計測が与えられたお題。

竹マップは目処がついた。
一方、バイオマスは私に未知の領域で、好奇心をもってチャレンジしている。

目安として、マダケの林なら、一ヘクタール当たり10000本が生育し、一本14キロくらいが平均のようだ。

今日は、竹林深く踏み込んだ。枯れた竹のない竹林もあれば、枯れた竹のほうが多い竹林もある。これまで竹のことは調べたことはないが、いろいろ興味深い現象があった。妄想全開。

一方、昼休みには、最近購入したドローンの試し飛行を行った。
なにげなくとった一枚だが、落葉期の広葉樹の林を撮れば、下層植生の繁茂具合がわかることを、改めて知った(当たり前だったが)。

代車で愛媛を往復

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車のデータ取りということで、ディーラーに車を預けた。そして、代車で出張先の愛媛に行く。
このところ、寒の戻りがあったりして小牧でも雪がちらついた。
代車のタイヤはノーマル・・・。しかし、高速なら雪対策はしてあるだろうからと思い、愛媛に向かって南下した。途中豪雪地帯の関ヶ原も問題なく越え、松山に入ることができたが、松山では雪・雨の嵐。

翌日は、曇っていたものの松山は雪もなし。
ところが、出張先の久万高原町に近づくにつれて、雪が積もってきた。
国道をそれて地域の生活道に入ると、積雪のある道路。
一方こちらは、ノーマルタイヤ・・・、代車・・・。
はらはらドキドキ。集合時間は決まりがあるし。

なんとか無事に目的地にたどり着き、予定の研修会も実施できた。
写真は、ドローンで撮影したその日の景色。

kusatsu

新たな挑戦

林業を考えるにあたり、とうとう林業機械のことを考えることになった。
山のことを考えるなら、徹底的に山に入り
所有者のことを考えるなら、徹底的に所有者と話す。
そんな主義から、機械のことを考えるに当たり
機械の運転ができるようになろう!
という流れでの挑戦だ。

大型特殊の免許と
車両系建設機械の資格、小型移動式クレーンの資格を
とることにした。