300万年前の物語

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梅雨明けとなった昨日、職場近郊の森でドローンの撮影を行ってきた。共同研究の一環で、湿地を特定するためにドローンをどのように活用したらよいかの研究だ。先方は業務でドローン空撮をしている団体で、こうした業者がおこなうドローン空撮を初めて観察させていただいた。

はじめての観察はドローンだけではない。現場が、たまたま造成地であったことから、削りたての地層の断面に肉薄。

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このあたりは、数百万年前東海湖という大きな湖の湖底であり、砂や砂利や石が長い年月をかけて堆積してきたもの。その後、隆起し現在の山に。

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土地が隆起するとはどのようなことなのか?分からなかったが、いろいろ勉強していたら、例えばマグマが近くのしたで浮き上がろうとすれば、湖も時間をかけて隆起することを知った。

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断面の砂利や砂を見ていると、この九州の土砂災害とダブル。災害がなく、水の流れも一定なら、同じサイズの砂やレキが層になってたまるのだろうが、土石流などは九州の映像をみると、レキの間に泥や砂がはいっている。いま見ている地層の何万年、何十万年、何百年の間に、そうした未曾有の土砂災害がなんどもあったことが想像できて、なんとも楽しい気分になるものだ。しかも、その間に、氷河期などのなんども迎えている。

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