凛と締まった漆黒の天空に、まばゆく光る天の川。その銀河を悠然と泳ぐ白鳥、琴、ワシ。今年の乗鞍高原、夏の大三角形。あんあに猛々(たけだけ)しかった夏の星座が今日は西の空でずぶ濡れになり羽をぬらして弱弱しい。変わりに東から、まばゆいスバルが昇っていた(光りは冬ほどキュンとくる輝きではなかったが)。今日、金華山からの下山途中、岐阜市の夜景を見渡す小高い岩に立ち、空を見上げて季節の移り変わりを星座で実感した。久しぶりに今日は星が出ていた。秋雨前線で曇りがちで、しばらくの間星が見えなかった。うーん、と妙に感心して物思いにふけりながら家路を急ぐ、午後11時30分。
気分よく小高い岩から降りて、また樹林の小道に入ったら、現実が待っていた。1mごとにくもの巣に引っかかるのだ。せっかくのいい気分もクモの巣だらけで、興ざめだ。
しかも、「オバボタル」。今日はビデオに収めようとビデオを持って登ったが、まったく役に立たない。光が淡すぎてビデオに写らないし、ナイトモードにしたらモニターがまぶしすぎて目がくらみホタルの光がわからない。しかも、草が明るく写りすぎ、かりにホタルが写っていてもホタルの輝きは打ち消される・・・。残念・・・。次回は、EOSのデジカメを三脚で撮りなんとかオバボタルを記録しようと思う。
ところが、明日から月曜日まで学生を連れてキャンプしながらの森林調査。金華山からすくなくとも2日間遠ざかる。ホタルさん、まだ数日持ちこたえてね。
ちなみに今日は先日の丸太に加え、ペットボトル2リットルを加えた12キロの夜登山でした。