先日の九州出張で休日出勤を3日しているので、代休を半日×6つもらうことにしている。名古屋での低酸素トレーニングのためだ。
先日3500mの負荷で「高所順応は出来ている」と言われた。今日は同じ3500mで少々自転車こぎの負荷をより多くかけてのチャレンジだ。
適正な運動量を見るために、血中酸素濃度と心拍を実ながら自転車をこぐ。平地なら血中酸素濃度は99%くらいだが、酸素が少なくなれば血液中の酸素濃度もさがり、体に影響がでてくる。トレーニングでは血中酸素濃度を75%程度に維持しながら自転車をこぐ。当然、血中酸素濃度が下がれば、体は酸素を要求するため、その対処として心拍数を上げる。だから、血中酸素濃度が低くて、心拍数が上がらなければそれは少々危ないことになる。トレーニング中はパルスオキシメーターという装置を指につけて、つねに血中酸素濃度と心拍をモニタリングする。
まず最初は安静状態で低酸素に慣れる。そのためビニールハウスのような低酸素ルームにはいる。そこでは、機械から薄い空気が送風されている。30分そこで、血中酸素濃度と心拍数を見ながら安静にする。今日は前回よりも血中酸素濃度が高く、心拍数も低かった。つまり、体がなれていた。
30分が終われば、今度は毒ガスマスクのようなものをつけて、薄い空気が送られてくるので呼吸しながら30分自転車をこぐ。当然、自転車をこげば血中酸素濃度は下がる。あまり下がると危険なので75%を維持を目標にする。今回は、前回よりも自転車の負荷をかけていた。その結果、前回とてきめんに違いが出てきた。血中酸素濃度が65くらいになってしまったことだ。もちろん、血中酸素濃度を上げようとすれば運動をやめればいいのだが・・・。これではトレーニングにならない。だから運動速度を落としながら血中酸素濃度を上げる。
さすがに65%くらいを5分くらい続くと頭がボーっとしてくる。親知らずを抜くときに笑気ガスをすったときのような、少しほろ酔いのような気分。しかし、そんな気分がいいものではない・・・。あたまがジーンとする・・・。
これではいかん!とおもいスピードを下げて深呼吸をしながら体の回復を待っていたら、こんどは突然、血中酸素濃度が80くらいになった。おおー、これはいかん!と思いあわてて負荷をかけたら、30分のブザーがなった。その結果、血中酸素濃度78、心拍90。
この結果をみたインストラクターは、「すばらし。去年の高所順応がまだ生きていますね」。私はいった「いやいや、65くらいになったから・・・」。でも彼はあまり私の話は聞いていなかった。「では明日は4000mの設定でやってみましょう!」「だから、今日の自転車は辛かったっていったじゃない・・・」
明日が恐怖だ。
話変わるが明日は入学式だ。新入生の顔を覚える時間もないまま、きっと私はヒマラヤに行くんだろうなぁ。