宇宙と連続している地上

4caa6fc2.jpg 先ほど、望遠鏡をもって職場近くの山に行って来た。天文に詳しい同僚に誘われて。

 さて、家で食事をしたあと車を運転し一時間半ほどかけて職場近くの山に行って来た。今年の夏に購入した望遠鏡を持ってだ。今年の夏は、なぜかスッキリしない夜空が多く、今日が望遠鏡の本格デビューだ。
 
 先についていた同僚(詳しくは職場は違うが・・・)がお勧めしてくれたM13という球状星団を見た(写真:ハッブル望遠鏡の画像をGoogleEarth)。
 毎度のことながら宇宙は、理解しようと思っても理解できないくらい奥深い。このM13という星団、どうやら10万個近くの星からなっているらしい。つまり10万個の太陽が密集しているということ。まず、太陽と同じような星が10万個もあるということが、僕の中枢神経を破壊する。この10万個の星にそれぞれ惑星があって・・・、衛星があって・・・。考えるだけでも魅力的な話だ。生きること、幸・不幸、仕事のプレッシャー、日本の政治、国際紛争・・・。銀河系の中のあるちっぽけな星団でさえ10万個の星を抱えていることを考えれば、自分の悩み、日本の悩み、地球の悩みなんて、宇宙の営みからみれば鼻くそにもならない性(しょう)も無いことだ。そんなことで一喜一憂するなんてちっぽけな話。宇宙にはもっと面白い話がいっぱいある。そういう妄想力を発揮できることが、天文の魅力だ。

 結局、晴れ間はほんの10分くらいしかでてこなかった。しかし、同僚に帰りに、近辺の星空スポットを案内してもらった。いろんな魅力的な場所があった。なかでもある場所にいったとき、思わず卒倒しそうになった。といういのは、その場所が宇宙と地球が連続しており、その間に確かにいると実感できる場所だったからだ。

 少なくて180度は視界が開けた山の中、山の上だけあって、見下ろす街並みもあれば、見上げる夜空もある。そこから回りを見渡すと、いま自分がみている眼下の街並みと、尽きること無い夜空との間に自分が確かに確かに存在していると・・・。この妄想加減、とても心地よい。

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