出張

明日、明後日出張で東京にでかけてくる。目の前にある差し迫った仕事をこなすための出張ではなく、今後の仕事への投資と考える出張だ。今度、フィリピンからお客が来るが、彼とALOSという衛星画像の利用についてディスカッションをすることになっている。そのための情報収集にと、ALOSセミナーが20日に開催されるので、それを核にして、どうせ東京に行くのなら・・・と、本当はセミナー半日だけが出張の目的だったが、その前後でスケジュールをアレンジして、あれも、これもと東京を訪問する。その結果、一泊二日で行くことにした。

それでいつも困るのは宿泊先である。

ここ数年前まで、宿泊の予約を入れて出張することはなかった。理由は、宿泊地を探して東京の町を、あっちこっち訪ね歩くという行為が、学生時代の小旅行を思い出しリフレッシュになったからだ。しかし、最近、そうはいかなくなった。私の感じでしかないが、平日空いているビジネスホテルというのがとても少なくなったように感じるからだ。おかげで、あるとき知り合いにつれていってもらった「ラテンバー」でよぱらったまま、六本木から歩き出し、そうとう歩いた経験がある。酔っ払わないとあるけない距離だ。

そんなことで今回は、あらかじめ宿をとった。さて、どのような宿を取るのかだが、私は常々、宿泊所は「寝て過ごす時間が一番多い」ため、「目をつぶればどこでも一緒」だから、冒険的宿泊所予約がすきである。それはなにかというと、「格安」で風呂も便所も共同のようなところの、高度成長期のような雰囲気を残すところが「当り」で、どこにでもあるようなビジネスホテルが「はずれ」である。

今回はそんなワクワクを期待して一泊、3000円の宿をインターネットで予約した。2年ほど前、それくらいの値段で東京で宿泊できるところがあることをしった。その部屋は和室2畳。テレビがちゃぶ台の上においてあり、布団がたたんだ状態で畳の上にある。もちろん、風呂は共同(たしかシャワーだけだったとおもう)。しかし、私はそんな部屋にとまり、近所で銭湯をさがし、夕食は大衆食堂で肉体労働者達の声に耳を傾ける。そんな東京での過ごし方がすきだ。

今回の宿はそれに輪をかけて期待することがあった。安いので、格安旅行をしようとする外国人が多いらしいのだ。和室の日本スタイルで・・・。もちろん、見知らぬひとと仲良く話し出すような性格は持ち合わせていないが、彼らと共同の空間を占有することで、少しだけ、バックパッカー気分になれればと思う。

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