最近、おかしなこと

 このところ、ちょっと気になることがある。人ごみの中での出来事だ。同じようなことが何度かあるので、気がついた。なんなんだ、この私を取り巻く状況は・・・。

 結論はこうだ。最近人ごみの中で、人とすれ違うとき、私の顔を凝視しながらすれ違う人がときおりいることだ。名古屋の地下街をあるくとき、映画館のあるショッピングモールをぶらぶらしているとき・・・。なぜか、私の目を見つめながらすれ違うのだ。まるでウィンドウショッピングをしながら歩いている人のように、ショーケースの品に目をやりつつ(私)、体は歩き続ける・・・。あの感じだ。

 はじめは、私の顔に何がついているのかと、顔に手をやりなでてみた。とくに、米粒がついているだとか、鼻くそがついているだとかはない。というか、なさそうだ。また、私の目を見るといっても、すれ違う人は私に「怒りの目」でも「笑いの目」でもなく、「まじめな目」で私を凝視してすれ違っていくのだ。もちろん、言葉を発することはない。なんだ、これはぁぁぁ。まるで初めて外国人を見た江戸時代の日本人のように。私と目が合っても、目をそむけることはない。表情も変えず凝視!

 これが若い女性だったなら、もしかしたら、どこかのカッコイイ人に似ているとかいうことで私を通りすぎるのに見つめるのか?と悪い気分はしない。もしくは、ときどきそっち系の人(怖い組織の人々)のように、私を「恐い系の人」かと思うかたもいらっしゃるので、その手の方に睨まれるのなら、こちらが目をそらして恭順の意を示したい気分である。一方、お坊さんにも間違われることがあるので、「おっ、坊さんだ」と間違われるのなら、手でも合わせて祈ってあげたい。

 ところが、私を凝視するのは年端も行かない子供が多い。3-7歳くらい。親の手を握りながら歩いているときに、私とすれ違い、私の目を表情も変えずに見つめるのだ。「なんやぁ~、このおっさん。デコとアゴが反対こじゃないか。不思議やなぁ~」のように・・・。まぁ、確かにデコよりもアゴのほうが毛が多いときもある。なんだか地球外生物として見られているような感触だ。もしくは、子供には見える何かが私の背後にあり、その背後のものをしょっている私が、私が始めてみた黒人のときの驚きと同じくらいの驚きをもって見つめているのだろうか・・・。わからない・・・。なんだ、この子供に凝視されるのは・・・。わからない。

 そんなとき、私は子供と目が合えば、ウインクするようにしている。

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