昨日は、撤退。正月休みもまだある。
気圧配置がどうであれ、朝なら昼より風が弱いのでは?だから、今日は早朝・・・というか夜から行動を開始した。目標5時半に海岸から梶島を臨む!
五時半に着いたのはいいが、少々暗い。ただ、天気図の等圧線の間隔が広がったためか、それとも朝だからなのか、海は凪いでいる。チャンスだ!これなら行ける。ところが、あまりに暗く、海面が見えない。果たして白波が立っているのか・・・。そこで、もう少し明るくなるのを待つことに。
行動開始は6時15分、出航6時40分。梶島に向けて出航。昨日は波にもまれる木の葉の状態だったが、今日はマイ・クルーザーという気分だ。もちろん、朝は寒いし、水も冷たい。しかし、心は晴れ晴れし、興奮で寒さは感じない。快調・快調。しかし、やはり長良川で感じたようにスピードが以前の艇と比べて遅い。それでも出航から5分もすれば、半分の行程をクリアした。
約10分のクルージングで無人島に到着。
島の北側は出航してきた海岸に面している。そこで船を対岸から見えぬよう目立たぬ島の東北面に置き、無人島を一周して帰ることにする。どうでもいいことに時間を使って、風が出始めたら、帰れないというイベントが待っている可能性もあるからだ。残念だが、まずはこれが一番安全。
しかし、この島、10年ほど前にカヌーで上陸したが、そのときは子供の頃両親に連れられて海水浴に来たときと同じような”手付かず”の状態だった、と記憶している。しかし、今回上陸してみると、島一周囲むように堤防が出来ていた。
うーん、どういうことだろう。出航した海岸には、藤原何とかという人の梶島を題材にした和歌があった。ということは平安の頃から梶島が存在し、1000年以上もそこにあるということだ。だから、いまさら堤防を作ったところで、どうなんだろう・・・。しかも、もしもこの島が個人の島だとしたら、個人の島の便宜を図るために税金を使って防波堤をグルリとつくるということはどういうことか。
もしも、個人の島が税金を使って守られているのなら、そこで養殖される潮干狩りに個人・団体がお金を取るということはどういうことだろう・・・。
しかし、そんなことは割り引いても、なかなか気分のいい新年になった。昨日、無理やり武勇伝を作るために海に繰り出さなくてよかった。危うく荷物を全部流したあげく、新春初泳ぎ・・・。そして・・・。
復路は同じ凪いだ海面なのだが、潮の流れのせいだろうか、フルスロットルで船を動かすと波を切って海水を被る。そこで、スロットルを緩め、ゆっくり移動する。それでも友人は水を被って濡れてしまった。復路17分。
岐阜に来てすでに8年たつ。毎日山に囲まれていると少々、圧迫感を感じないでもない。たまにはこうして、スカッと晴れて限りなく青い空。広い空。水平線。海はいい。気分がいい新年の始まりとなった。