最近、バイクの調子が悪い。エンジンがときどき止まるのだ。あたふた、いじっているとそのうちエンジンもかかるが、念のためガソリンを入れたりしていると、なんとかその後も走れている。しかし、バイクは何か調子がわるい。乗り始めた頃の感覚では、あと100キロくらいは走れるのに・・・。おかしい・・・。大丈夫かスズキ君(私のバイクはスズキ)?そう、思わざるを得ない。
昨日は危うかった。
岐阜から名古屋に向かう途中、まだ100キロ走れるガソリンがある。気にはなったが、とりあえずブルン。
岐南インターに差し掛かる。なぜかいきがかり上、3斜線のうちの一番右の追い越し車線を走ることに。これはいやだ。このスピードにはついていけない。ちょっと遠慮して真ん中の車線に車線変更した瞬間である。バイクに何か変化が起きた。エンジンがこもるような音。いやーな感じがした。アクセルをとりあえず緩める。当然、80キロちかくで車が走る中での減速。危険だ。
私は万一を考えた。バイクが中央車線でとまろうものなら、右から左から後ろから80キロの車やトラックに追突されかねない。バックミラーで後ろを確認し、左側車線を斜めに横切り(あとから考えると、ここでの安全確認が怖かった。目視すべきだったが、余裕はない)路側帯に移動した。見事にエンジンは止まっていた。
どうしてだ・・・。なんだ、このバイク!!!危ないじゃないか。エンジンは再びかかることはない。あきらめて近くのスタンドは?と見渡せば500m近くのところにある。まぁとりあえず持っていこう。あの暖かかった日曜日の午後、私は先日と同じように、鉛の皮の上下。宇宙服を着たアームストリング船長のようにこわばった動きをしながら、汗をかきバイクを押した。そして冷静になって、改めて考えた。
どうしてだ。なんで、最近バイクが止まる。しかも、ガス欠のような感じ。あと100キロは走れるじゃないか。燃費が急激に悪くなったか?燃料漏れ?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?
まてよ、私のバイクの一回の給油はせいぜい5リットル。そういえば、以前燃費が40キロいくとか
いかないとかで喜んでいたなぁ。ということは、せいぜい5×40=200キロが走る限界。ということは、大体4リットルちょっとが通常の給油だし、燃費も35あたりだろう。となると、一回の給油では150キロ。おっと。なんでこんな簡単な検算をしなかったのだろう。いつの間にか私は一回の給油で250キロと勘違いしていた。あの正月を挟んでバイクを乗らない日々がつづいたとき、どうやら燃費の数字が一人歩き。数度のエンジン停止にもかかわらず、検算をしなかったため、これらの始末。大丈夫か俺?
スズキ君のせいではなかったようだ。