今年は、4月1日からすでに授業を始めることにした。なんとか測量関連の実習は、草がはえないうちに、また蚊やハチが少ないうちに固めて実施したいからだ。会議や入学式の間隙を縫って、授業(といっても実習メイン)の新年度がスタートした。
先週は大いに悩んだ。授業ではない。実は3月24日、ある方から電話があり、円高によって海外のラフト(川くだりのゴムボート)が19万円であるのだけれど、買う気はないかと。それに対して私は「買う気はあるけど、金はない」と答えて、突然の電話にそう受け答えした。
しかし、19万かぁ・・・。もうすでに学校設立後8年も向かえ、カヌー部といいながら、ときどき一緒に長良川で船を浮かべた卒業生も多い。・・・。うーん、まぁ私が立て替えるにしても、カヌー部の卒業生にカンパをお願いしたりすれば、何年かすれば・・・。そんな考えが頭をよぎる。卒業生の一人にメールをしたところ、カンパも可との返事。それで俄かにラフトボートの入手を考え、悩んだ。
私個人はラフトボートを欲しているわけではない。が、その私がラフトボート入手を考える理由はある。
カヌー部には私のカヌーが4艇、卒業生が残していったカヌーが2艇ある。カヌー部はそれらを使い、夏の間「まっすぐこげる」練習をする。私は川に下りて指導する。しかし、学生らは秋になれば、カヌーはしない。なぜなら水が冷たいからだ。
そして新年度になり、新入生がきたら、部員の勧誘を行い、また「まっすぐこぐ練習」だ。つまり、私は八年間、初心者を相手にし続けてきた。しかし、私は初心者を相手にしたいのではなく、学生と川くだりをしたい。だから私には得られるものがない、初心者相手のまっすぐこぐ練習に付き合うのだ。しかし、安心して川くだりできる技量にいたる学生は、夏の数日かんだけでは育たない。なぜなら、カヌーは習熟に時間がかかるからだ。
しかし、ラフティングは違う。船頭さえシッカリしていれば、単に船にのっているだけでも楽しい。川くだりはその日からできる。そして、川くだりの楽しさを覚えてくれれば、自然と道具も買うようになり(まずはライフジャケット)、カヌーを冬でもするようになるだろう。そう、まずはカヌー部の部員達に川くだりの面白さを本気で分かってもらいたい。そのためには船がいる。そうラフトだ・・・。
それでいくつかの入手経路などをあたりながら、インターネットオークションでラフトを落札した。写真のものだ。写真のものを2艇。ライフジャケット・ヘルメット・パドルもセットで許容範囲の値段。しかも、工夫すれば先日購入した研究目的の船外機もつく。
あーかってもうたぁ~。