アン・コンビニエンス・ストア

アイス
田舎に育った私の子供時代は夜に外を出歩くなんていうことは、「夏の盆踊りの練習」か「おおみそか」だけ。夜は暗いもので、月夜に照らされる銀色の瓦が闇夜に光り、夜は別世界、知らない危険がいっぱいの時空間。そんな印象だ。
しかし、どうだろう。最近のガキんちょは!夜だろうが、昼だろうがかまわず外に出ている。街燈は田舎の果てまでいきわたり、ネオンはチラチラ明かりをともしている。そしてコンビニからは光りの洪水があふれている。夜は明るくなった。そして塾帰りの子供たちはコンビにでたむろし、危険がいっぱいのよるの時空間に心の
防護服も着用する必要性を感じないまま、想像力や妄想力をつかうことなく、ただ明るい現実でいつものように戯れる。

コンビニは怪しからん。街燈は怪しからん。ネオンは怪しからん。

もしかして日本中を30年前の夜の暗さにしたら、二酸化炭素は50%くらい削減できるのではないだろうか・・・。

などとは思うが、コンビニは輪をかけて怪しからん。理由はこうだ。

コンビニの商品は下克上。商品の回転が速い。新製品は試しにおかれ、売れない商品は直におろされる。私が気分を害すのは、アイスクリームとジュースだ。

アイスクリームの回転が速すぎる。私は上の写真の「井村屋のモナカ」がうまいと思っている。数年まえは、毎日職場からの帰り道、ファミリーマートで買って帰った。そして、あの井村屋のモナカを職場の帰り道以外で買おうと、コンビニに立ち寄ると、ない、ことが多いのである。もちろん私だって学習する。なるほど、あのアイスはファミリーマートで扱っているのだなぁと。
というわけで、出張先のファミリーマートによってみる。「ないときがある!」。そしてあたふたしているところで、秋の始まりとともに、いつものファミリーマートからもそのアイスは消えていた。(9月の人間ドックで中性脂肪が多くなっていたのは、そのアイスの食いすぎだと思われるので、目の前からアイスが消えてくれてほっとしたのであるが・・・)

また、私は石油が高くなるほんの直前あたり、ジョギングあとにキンキンに冷えたオレンジジュースをがぶ飲みするのに快感を覚えていた。だから、オレンジジュースにはうるさい。そんな私が偶然買ってのんだところ「おっこれはうまい」と思ったのが井村屋のオレンジジュースだ。おー、これはいいと思い、あれが飲みたい!と思ったら片っ端からコンビニのはしごをした。・・・しかし、ないのだ。あの井村屋が!そして、なんだあの店だけが扱っているのかと思って、再び入ると、その店からも井村屋のオレンジジュースは消えていた。

私はそれ以来、たまたま入ったコンビニでアイスかジュースのお気に入りを見つけると、次にコンビニに入るのが怖くなる。過剰なお気に入りアイス・ジュースへの期待でコンビニに入ると、結局、まがいのもをつかむはめになることが多いからだ。せっかく、車から降りたのだから、まぁ今日のところは、これで手を打つか。といった状況が10回に9回くらいはあるからだ。

あー、なんとアン・コンビーニエント なのだろう。

こんにゃろう、アン・コンビニエンス・ストアーsめ!!!

オレンジ

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