先々週末、風邪でダウンしていた。しかし、先週は何があろうとダウンするわけにはいかない。理由があった。先々週のはじめ、学生・同僚などに「大掃除をする!!!」と宣言、動員をかけていたからだ。私が休めば全ての指揮は滞る。なんとしても大掃除の日(木曜日)までには復旧しなければ!
風邪は完治しなかったが、なんとか開学以来9年間たまり続けたゴミなど大掃除できた。持ち主不明のスタッドレスは除いて・・・。
さて、大掃除がおわったあとは、ご苦労さん会である。普段、そういった類の会合には参加しない主義だが、今回ばかりは大掃除の首謀者の私である、皆さんを慰労しないわけにはいかない。
そこで、チャーハン、ギョーザの手さばきを披露しつつ、掃除ででてきた木片で大焚き火パーティー+焼き芋を振舞うことにした。
さて、問題は次の日だった。次の職場にいくと学生さんがこういった「おき火が残っていたので、残りのゴミを燃やして暖を取りましたが、これから授業なので、火の番をしておいてください」と。そこで、私は朝職場につくなり、焚き火番である。写真上の状態が私が受け継いだ時点の火。とちゅう、T自動織機の方が年末の挨拶に来てくださったが、焚き火を囲んでの立ち話・・・。
さて、単に火の番をしているだけだったら、あいつは給料もらって何をやっているのか!と怒られそうだったので、開学以来、ぞんざいに扱われてきたトグワの刃を研ぐことにした。山での作業で刃は丸くなり、新品のような切れ味はない。木の根を切ろうと思えば、振りかぶって拝み打ちしないとダメになっている。この際だ、「道具を大切に出来ないやつはいい仕事はできない」と大学時代の土方のバイトで社長によく言われたことばを思い出し、トグワを研ぎ機をつかって研ぎ始めた。
・・・雪が降ってきた。
・・・雪が積もってきた。
・・・ホワイトアウト・・・。
風邪が完治しないのに、雪に打たれながらひたすら火の番をしながら研ぐ!
夕方になって、やっと「木片」を燃やし切る。
授業を終わって、通りがかりの学生が、「焚き火の炎や炭をつつく」
(おっと、おれが一日かけて、雨の中、雪の中、風の中、育てた火じゃないか。俺の流儀で最後までやらせろ!)と想いはしたが、大人気ない。苦笑いをしながら、彼らに火を任せた(なんたって、仕事は焚き火番ではないからね)。