こだわり

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会社員時代、文章修業の一環で昨日のウメサオタダオの本をまるっと原稿用紙に書き写したりした。困難な道のりだった。大学生のころからパソコンが出始め、長い文章をワープロソフトでしか書いたことのない私。2・300ページの本を原稿に写すとは気の遠くなる作業だ。こころが折れる。
そこで、折れたこころを立て直すためにやっていたことは、原稿写しは万年筆で行い、心がおれたら新しい万年筆を買うという行動だ。おかげで、1万から1万5千円の万年筆を4本買った。シェーファー・ペリカン・ウォーターマン・パイロット。

万年筆のいいところは、力を入れなくても濃い文字が書けること。だから疲れない。

私のお気にいり。こだわりの筆記具。それは一本100円のゼブラのハードクリスタルというボールペンだ。このボールペン、大学受験に失敗した浪人時代に発見した。ともかくインクが柔らかい。そして青・赤、インクの色がみずみずしい。また、書き始めたころのから終わりにかけてのペン先の削れかたがなんとも好きだ。絶品のこのボールペン、約10年前に在庫を放出していた文具店でケース単位で購入した。
浪人時代は、一週間で一本のボールペンを使い切った。ともかくたくさん字を書いた。

しかし、いまはそんな集中力はない。手がつかれれば、字がミミズになり、自分でも読めなくなる。
そこで、字がミミズにならないように、万年筆に手を出したというわけだ。

さて、写経時代の万年筆は1万から1万5千円と決めていた。このあたりの値段が装飾よりも実用を重視しているとおもったからだ。

この4月あたしい職場に代わるのを記念にして万年筆を新調しフンドシをしめなおそうとした。購入したのは3万だったか4万の万年筆。写真中の白と黄色の一本だ。これで執筆活動も順調か・・・と思った。しかし、いまいちしっくりこない。

そこで、また別の・・・と思い大金を払う覚悟で東京銀座の「ITOYA」に行く。すると、千円台の万年筆を発見。しかもペリカンというメーカー。ただし、子供用。そんな万年筆を知った。そこで、高い万年筆をやめチープな万年筆を購入。写真中の赤のもの。これがいける!理想に近い。そこで、チープな万年筆をほかにも探してチャレンジしてみた。LAMYというスケルトンの2本だ。これは書き味はいいが、ペンの重さのバランスが悪い。チープなほかのペリカンの万年筆(限定もの)もの買った。これは文字を書くときに蓋をペンの尻に差し込みものを書くとき、蓋のすわりが悪く、私の集中力をかく乱する。こいつは、だめだ・・・。

ペリカン・ジュニア、こいつは気に入った。赤以外にも色をそろえ、その色に合わせたインクも購入。
これで、連載のためのアイデアだしも楽しくできそうだ。
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