毎回、苦しみながら、楽しみながら書いている連載原稿。残すところあと2回となった。そして、いままで気になっていることを出版社に聞いてみた。
「連載を単行本化してくれるということだが、連載を単にまとめるだけで、本になるのか?」だ。
連載は、それだけで完結するよう、基本的には「試行錯誤の実況中継」「本論」「その時旬な自由放談」という構成でやっている。連載をまとめて本にしたとき、必要なのは「本論」。実況中継も自由放談も余分。そいつを書籍化で割愛すれば、順を追ったものになるのだろうけれど、内容のインパクトは薄い。かといって、実況中継も自由放談もそのまま入れてしまえば、核(もっとも私のメッセージとしては自由放談が核)が見えなくなってしまう。こんなので本になるの?それがこの8か月の疑問だった。
私はとりあえず連載で燃焼するように書籍化にするときのことは気にはなったが、そんなこと知るか!という気持ちでやってきた。しかし、どうやら書籍化は本当のようだった。そこで、聞いちゃったわけだ。
すると出版社からの回答はこうだった。
「籍化したときの文章のインパクトは、連載をまとめたほうがある。書き下ろし(連載ではなくいきなり最初から最後まで原稿をかいちゃう方法)の本は、教科書などではありえるけれど、書籍としての面白みが足らないというのが一般論。したがって私の連載も、あの連載のまま加筆・修正して書籍化するつもりだ。」とのこと。
なるほど、そーゆーものか。たしかに書いている側からすれば、連載は「どこからよんでも完結できる面白さがある!?」
一方、実は書き下ろしの本を現在、別に構想中。よーーーーし、書き下ろしらしくない文章を狙ってみよーーーー。