「レッドバロンって知っとるか?」愛媛で恩師から尋ねられた。理由は、恩師が今年の夏、カナダ・アメリカで森林計測をしたときにつかった航空会社が「インフラレッド・バロン」という名前だったからだ。
近赤外・男爵(インフラレッド・バロン)というシャレが理解できるためにはレッドバロンをしらないといけない。だから、そう聞かれた。
インフラレッド、それは赤外線を意味して、私が作成しているデジカメに通じる。
そんなもの・・・バイク乗りの私だ知らないわけがない。
「もちろん、知ってます」
「バイク屋でしょ」
「わしゃ、なんでそれがレッドバロンなのか知らんが、そのレッドバロンではない」
そう言って説明していただいた話は面白いと思った。
第一次世界大戦のドイツ。敵をよく撃墜する戦闘機乗りがいた。彼はバロン、男爵。その男爵は、自分の飛行機を赤で塗っていた。だから、敵はその赤い戦闘機をみると「おっ、レッドバロン」が来たとわかったらしい。
なるほど、あのガンダムの「赤い彗星シャー」は、レッドバロンのパクリなのか。
しかし・・・、ただ事ではないレッドバロン。そんな赤い戦闘機がきたら、「私は強敵」と広報しているようなもので、敵の集中砲火を浴びること請け合いだ。ということは、なんだ・・・。レッドバロンはその集中砲火をかいくぐる自信があったのか・・・。それとも、集中砲火ができない当時の状況があったのか・・・。
恐るべし、レッドバロン妄想。いまの社会でどうらどう、カダフィー大佐がわざわざ自分だとわかる車で戦っていただろうか?当時のあの頃はどんな状況なんだろう。想いは馳せる。