二人への講義

来週、火曜日にお客(業者)がくる。そのお客は私に新しい技術を持って来てくれることになっている。その技術とは、数百万円するGPSをつかった精密測量の技術だ。その機械は昨年夏から愛媛大学より借用しているものだが、片手間で覚えるには複雑すぎ、一度も使っていない。

火曜日、とうとう人(販売業者)がやってきて、使い方の講習会を開いてくれることになった。

さてその講習会、同僚でGPSに興味を持っている人がいる。彼とは一緒に2度ヒマラヤに行っていたりする旧知の仲。そこで、彼にも声をかけた。そしたら、彼のゼミの時間とかぶるけれど、ゼミ生も一緒に話を聞いていいのなら、学生ともども参加したいとのこと。私は二つ返事で了解する。

ただ、問題が1つある。私や同僚はGPSオタクだ。だから、業者との会話では専門用語が飛び交う。その横で見物することになる学生は・・・。ちょっと気の毒・・・。結局GPSの全体像がわからないまま、訳のわからぬ話を聞いても、負の印象しか残らないのでは?

そこで同僚に申し出た。彼らに予備知識を提供する事前勉強会を開催したい。2時間、最低でも1時間くれないか!今日の午後その勉強会の開催となった。受講生2名。

2名の授業ってなんてやりやすいんだ!

出席もとらない、単位にもならないのに参加してくれた学生を相手にアドレナリンが出てしまった。GPSの話をするのに「人類誕生700万年前」「人類進化」「ミトコンドリア・イブ」「アウトオブアフリカ」「日本書紀」「ヤマトタケル」「藤原不比等」「行基」「伊能忠敬」「三角点測量」「映画剣岳」・・・。GPSと林業と私の話をするのに・・・「江戸の土地所有」「検知」「高度成長と物価」「燃料革命」・・・。

この手の話を2年間していなかったので、炸裂してしまったか・・・。結局、2時間半の時間をいただいた。

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