職場に燃料電池の研究している方がいる。彼はその文脈で、ガス化した木材で燃料電池の方式による発電プラントの実用化を考えている。
そして近頃は、工学部的なアプローチの研究は終わり、彼の目指すプラントが実用ベースにのるためには、年間14,000立法の木材が入手できればよいのだが、はたしてそれが現実的な数字なのか検証にはいった。そんなことで、林業を考えている私と接点ができて、これまで2度ほどディスカッションをしてきた。
そんな中、彼は林業は生産コストが合わないというが、林業はどんなところで、どんなふうに行われているのか見たいということだった。彼は、日本全国を傾斜でゾーニングして、林業に向く処、向かないところを仕分け、持続的な潜在的木材生産量を知りたいと思っている。
私は、林業は傾斜だけでコストを計算するのは適当ではないと思う。収穫する材や収穫方法、地利、生産者の技量や資源などによってコストは大きく変わる。だからまずは、伝統的な架線集材の現場と最近普及がすすんでいる林業機械による集材の2つを観て、更に考えてみましょうということにした。
そんなことで、今日、彼のお弟子さん(彼は都合がつかなかった)を架線集材の現場にお連れした。
うまいことを表現できないが、私は私で得られるものがあった。
次は、機械の現場を探して案内しようと思う。