ライダーキックの謎

子供のころからの不思議。

仮面ライダーの話だ。仮面ライダーの必殺技「ライダーキック」は、それにより全ての怪人が消滅させられる。つまり仮面ライダーにとって最強の技は「ライダーキック」。必殺技はともかく強い!

幼少のころの私。仮面ライダーを見た後に、タンスの上から「ライダーキック」と叫びながら飛び蹴りの真似をする一方、ライダーキックに不思議を感じていた。

仮面ライダーは、どうして攻撃の最初から「ライダーキック」を相手に浴びせかけないのか?ライダーキックでやっつければ、仮面ライダーもムダな戦いをしなくてすみ、消耗も少ないだろうに・・・・。

それが、48歳直前までの感想。

しかし、昨日、空手稽古の後の「兄弟子」との空手談義で、私の48年近くの謎が解決した。

師匠からは常々、空手は腰だ。腕は腰で動かす。
大地から足、足から腰、腰から拳と力を伝える・・・。
そんなことをいわれてきた。
そのため、正拳突きをするのも腰をつかって拳を出す(ここまではカンフー好きの高校生だった私でも判る話)。
(そしてここからが新しかったのだが)
腰をつかって足の力を拳に伝えたら、今度は逆に腰をきる。そうすることで、拳のスピードは上がる。そんな感じで教わっている。
そこまでは理解出来ていたつもり。

しかし、問題は中段受け。腰を左に振ったらすかさず右にきり、その右に切った勢いを右の腕に伝えて中段受けをする。ただし、右に腰を切った後、正拳突きと同様左に腰をきる・・・。左に腰をきる・・・?、それが分からなかった。

そんな質問を兄弟子にした。兄弟子のアドバイスは私に的確だった。
右に腰を切りっぱなしだと、体は右に流れてしまう。
そうなると、中断受けをしたあとの次にする攻撃は限られる。攻撃のバリエーションを増やすには相手に正対すること。したがって、中段受けをしたあと、その一連の動作の中で、次の攻撃への体制を作るために、腰を左に切って正対の体制にしなければならない。
なるほど!つまり残身のため腰を左にきるのだ!!!
そうだ。常にニュートラルでいることが、次の攻撃のバラエティーを充実させる。

あっ、そうか!ライダーキックのような全力を投入する攻撃は、攻撃のあと、相手に正対することはできない。つまり、もしも必殺技がから振りにおわったら、そのときは最大の危機になる!!!

ライダーキックは、相手の攻撃力をうばったあとの最後のトドメでつかうもので、相手が元気なときに使うものではない!!!!

昨日の飲み会。子供のように狂喜した!

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