私はサッカーにほとんど関心はない。
小学校のころサッカーがすきだったということ、中学・高校とカンフーのまねごとに熱中していたため足技好き。それ以上の感情はない。そんな私だがブラジルワールドカップ楽しみではあった。
サッカーの戦術がかわったのか、私が年をとったのか
4年ごとに観るサッカーは異なって見える。
あっ、と思ったのはトルシエジャパン。これまでは、個人芸だったサッカーが、団体芸に写った。
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他にもいろいろあるが、ともかく大きな楽しみだった。
けれど、同時に気分が穏やかではないことが2つあった。
1つは、日本の初戦、大雨の中のサッカー。
テレビからみる雨は「熱帯ジャングル」特有のものだった。熱帯ジャングルは、人間を寄せ付けない猛獣や病原菌に溢れている。しかし、そんなジャングルを10円玉禿げのように切り取り、サッカー場を建設し、人類はやるものも観るものもサッカーを楽しんでいる(私を含め)。ワールドカップ放送のときに頻繁に登場した漫画(CG)では、色鮮やかなオウムが飛び交うジャングルをサッカーボールがすり抜け、サッカー場に。そのCGを作る側は、ブラジルらしさを全面にだしたのだろうけれど、それを観る私は、観るたびに、人類が地球にしてきたことを突きつけられ、痛い気持ちになった。
もう1つは、私もサッカー観戦に興じてしまっているのだが、同時に同じ地球で、イラクでは民族紛争が、パレスチナ・イスラエルの争いが、ウクライナ情勢・・・。地球と時間を共有していることを考えるといつも心が痛かった。スポーツは平和の祭典だと思うが、「自分は平和」かもしれないが「地球は平和」とは言いがたい現状・・・。心が痛い。
そんなことで、サッカーに楽しみをいただいた分だけ、削り取られたジャングルと紛争の国々の人々に対して後ろめたい気持ちになっている。