先日、絶滅が危惧され始めたニホンウナギを守るための会議があった。
昨日、捕鯨にかんする国際会議があった。
私は、うなぎは大好きである。
しかし、最近は「うなぎ」はとんとご無沙汰している。理由は、値段。
あの値段なら我慢しようかと思う。
このうなぎの議論に、絶滅させないために制限を!という話がある。まったくいい話だ。そのとおり。
一方で、制限の1つにウナギを食べないようにするという議論もある。カタチは違うが、結果的には私はそれか・・・。
その議論への反論として、うなぎを食べるのは日本文化だから、それを絶やさないために、ウナギの禁食はダメだという考えもある。
私はそれに大反対だ。
うなぎを食べるのは日本の文化だと思う。海外にいくと、日本人がウナギを食べていることをからかわれることもすくなくない。「おっ、うなぎ。日本人、こいつを食うんだよなぁ」ってな具合だ。同じ国内でいえば「えっ、ハチ食うの?」というのと同じ感じ。だから、ウナギを食べるのは日本の文化だというのは賛成。しかし、頻度の問題だ。食いたいときに食うとうのが果たして日本文化なのか。経済至上主義の文化なだけだろうと思う。ウナギは年に1・2回、寿司は人が来たとき、目出たいとき。それくらいの頻度なのが日本文化だと思う。
年がら年中、お金さえ払えば、食いたいものが食えるというのは日本文化であるわけがない。
というわけで、「うなぎを食べるのは日本の文化だから、規制しない」というのは反対だ。一方、「うなぎにかかわる仕事で生計を立てている人が多くなったので、ウナギを減らすのは、すこし待とう」ということなら賛成!
クジラを食べるのは日本の文化。・・・かもしれないが(小学校のときよく食べた)、しかし、もう少し昔でいけば山岳地域の多い日本でクジラの肉を食べずに一生を終えた人がほとんどだったろう。だから、クジラを食べるのは日本の文化だから・・・というのもおかしな話だと思う。
どうして、人間は本音の議論でわかり合えないのだろう。
これは、人間の問題ではなく、こんな世の中にしてしまった相手に自分の論理を押し付ける議論を中心にした社会の仕組みに問題があるんだろう・・・。・・・と思う。