70年前の今日、名古屋大空襲があったそうだ。ニュースでいっていた。
そして、あれがどんなに大変だったか。アメリカはどんなに計画的に空襲をしかけたか。何人の人がなくなったか・・・。挙句の果てには、死者が多かったのは、警報が遅かったからだという分析も・・・。そんな話がニュースになっていた。
この手の話を聞くたびに「?」と思うことがある。
日本の隣の国々は、太平洋戦争の日本の非道を、事実か事実かわからないまま(私はそう思う)、もう70年近く怒っている。こんなに近くの国で、同じような顔をしている身近さなのに怒っている。怒っているなら、申し訳ないかなぁと思ってしまう。
しかし、日本が近隣諸国に申し訳ないと思うなら、アメリカは日本に申し訳ないと思わないといけない。
いまの戦争なら、たとえ中東の紛争でも「民間人の無差別」攻撃は非難の対象だ。アメリカは、それをし続けた。こんなのは、戦争の常識から言ったらもっとも非難されるべき行為。原子爆弾はもっての他だ。報道は、だれもそのことを怒っていない。戦争でアメリカが行なったことの非難は、聞いたことがない。私はアメリカを非難しないのが国際スタンダードなら、近隣諸国の主張は聞く余地はない。一方、近隣諸国の主張を聞くなら、アメリカは最大に非難されるべき国。
いま、世界各国にアメリカの軍を置くのは、同盟国をまもるためでなく、本土を戦場から遠ざけるために各地に軍隊を於いている。
日本は、自然災害にしても戦争にしても、どんな悲劇も受け入れて消化してしまう特殊な国民性だと思う。