西郷どん を観て思う。

西郷どん
毎回みている。

話の中に盛り込まれるネタは面白いが、
あまりに不自然な展開。そいつは、原作と脚本の問題だと思う。
でもまぁ、それは受け入れ可能な範囲だが・・・。
バラエティー番組と思えば楽しめる。

しかし、
1つ受け入れ不可能な事柄がある。
それは演出だ。
感情むき出しの大声で怒鳴る演出。
これは時代考証がちゃんとされているのだろうか。

私が考える武士は
自らが特殊な生い立ちを背負ったことを自覚している。
彼らは、感情をコントロールする訓練を受けていたに違いない。
支配階級である彼らが、被支配階級を従わすためには
あんな感情むき出しである筈がない(と思う)。

40年前のドラマでは、そういったむき出しの感情の部分をコントロールしていた。
昔のドラマは、怒りの場面でさえ、言葉遣いが丁寧だ(特に女性は)。
ならば、それよりも100年近く昔の武士は・・・。

おそらく演出家や俳優は
職業でやっているため、
武士とは何か?を考えることもないのだろう・・・と思う。
視聴者に受ければ、視聴者に共感してもらえれば
仕事は成功だ。

武士は、
感情を表に出せない一生を送る苦しさ
そして、
自分の本音とは別に死を受け入れる覚悟を強要された
その見返りに、
社会が、彼らを支配階級(士農工商)として受け入れていたのだと思う。
被支配階級は、あんな面白くもない人生を送りたくなかったのだと思う。

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