いま浜名湖にきました。明日ヒマラヤでの調査予行演習のためです。弁天島という浜名湖にある場所でキャンプ場でテントはってます。しかし荷物がケイトラテンコモリ。これだけの量にプラスして測量の道具もある。どうやって空港までもっていったらいいんだ?
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低酸素トレーニング 3
今日は昼から代休をとり名古屋で3回目の低酸素トレーニングだ。じゃっかん早めについたのでタクシーをつかって、大須まででかけ、電気工事の部品を買ってきた。部品はだいたいそろった。あとは、水力発電ができるかどうかだ。
3回目の今日は標高を4000mの高さに上げての低酸素トレーニング。安静の30分間は特に3500mや平地にいるときと変わりはなかった。また、軽い負荷の自転車こぎの15分もなんともなかった。しかし、負荷を上げた残りの15分の自転車こぎは、筋肉はなんともないが、あたまがクラクラする感じになった。昨日、午前2時半まで仕事をしてたせいだろうか。眠たくなり(本当は酸欠なんだとおもうが)、自転車こぎながらちょっと辛かった。まるで、飲み会(私は飲み会が苦手)で眠たくなってきたのに、会が終わりそうもないとき、必死に寝てしまうのをこらえるときのあの感じ・・・。
今日はやっと低酸素ルームの写真を撮れた!こんなところでトレーニングをしている。一回一時間2700円也。
ハンダ付け
今日、入学式だった。入学式での教員紹介で思わず、口走ってしまった。訓練のために昨日コンクリートブロックを2つかいました。今日から金華山に登ります!と。
今日、金華山にいける時間ができたのは午後11時半。コンクリートブロックを二個かついで(18キロ)外に出た。すると雨が降っていることに気づいた。くじけそうになった自分がいた。しかし、最近低酸素以外のトレーニングは出来ていない。最後は、一週間くらい前の水泳か。ジョギングもできていない・・・。くじけそうな自分を叱咤激励し、雨の中、無灯火で金華山に向かう。どうぞ、おまわりさんに会いませんように・・・。
ワリと疲れた。帰り道、足がふらつき、激しく転んだ。幸い怪我はしなかったが、少し間違えばガケから転落していたところだ。20キロ近くを背中に背負っていると、一旦倒れだしたらちょっとやそっとじゃリカバーできない。いやー危なかった。
ところで、何でそんな時間になって金華山にいったかといえば、ハンダ付けに夢中になっていたからだ。別段、ハンダ付けが好きなわけではない。今回は、測量機械などを大いに持っていく。電気を良く使う。ところが、機材が限られているところで、機械が壊れる、電気関連が故障するなどすると、自分で修理しなければならない。Aがダメなら、B。BがだめならCという具合に、現場で発生する予期せぬ問題へのバックアップの仕組みがないことには、こういう僻地の仕事はできない。だから、このところそんな工作ばかりしている。おかげで、いままであきらめて新しく購入していたものなどは以外に直せることが分かった。時間が足りない・・・。
低酸素トレーニング 2
先日の九州出張で休日出勤を3日しているので、代休を半日×6つもらうことにしている。名古屋での低酸素トレーニングのためだ。
先日3500mの負荷で「高所順応は出来ている」と言われた。今日は同じ3500mで少々自転車こぎの負荷をより多くかけてのチャレンジだ。
適正な運動量を見るために、血中酸素濃度と心拍を実ながら自転車をこぐ。平地なら血中酸素濃度は99%くらいだが、酸素が少なくなれば血液中の酸素濃度もさがり、体に影響がでてくる。トレーニングでは血中酸素濃度を75%程度に維持しながら自転車をこぐ。当然、血中酸素濃度が下がれば、体は酸素を要求するため、その対処として心拍数を上げる。だから、血中酸素濃度が低くて、心拍数が上がらなければそれは少々危ないことになる。トレーニング中はパルスオキシメーターという装置を指につけて、つねに血中酸素濃度と心拍をモニタリングする。
まず最初は安静状態で低酸素に慣れる。そのためビニールハウスのような低酸素ルームにはいる。そこでは、機械から薄い空気が送風されている。30分そこで、血中酸素濃度と心拍数を見ながら安静にする。今日は前回よりも血中酸素濃度が高く、心拍数も低かった。つまり、体がなれていた。
30分が終われば、今度は毒ガスマスクのようなものをつけて、薄い空気が送られてくるので呼吸しながら30分自転車をこぐ。当然、自転車をこげば血中酸素濃度は下がる。あまり下がると危険なので75%を維持を目標にする。今回は、前回よりも自転車の負荷をかけていた。その結果、前回とてきめんに違いが出てきた。血中酸素濃度が65くらいになってしまったことだ。もちろん、血中酸素濃度を上げようとすれば運動をやめればいいのだが・・・。これではトレーニングにならない。だから運動速度を落としながら血中酸素濃度を上げる。
さすがに65%くらいを5分くらい続くと頭がボーっとしてくる。親知らずを抜くときに笑気ガスをすったときのような、少しほろ酔いのような気分。しかし、そんな気分がいいものではない・・・。あたまがジーンとする・・・。
これではいかん!とおもいスピードを下げて深呼吸をしながら体の回復を待っていたら、こんどは突然、血中酸素濃度が80くらいになった。おおー、これはいかん!と思いあわてて負荷をかけたら、30分のブザーがなった。その結果、血中酸素濃度78、心拍90。
この結果をみたインストラクターは、「すばらし。去年の高所順応がまだ生きていますね」。私はいった「いやいや、65くらいになったから・・・」。でも彼はあまり私の話は聞いていなかった。「では明日は4000mの設定でやってみましょう!」「だから、今日の自転車は辛かったっていったじゃない・・・」
明日が恐怖だ。
話変わるが明日は入学式だ。新入生の顔を覚える時間もないまま、きっと私はヒマラヤに行くんだろうなぁ。
ステップ バイ ステップ 2
昨日の船の操船・魚群探知機の取り扱いについての第二段。湖底測量(地図作り)のファーストステップ。理論的には魚群探知機にはGPSをつんでいるから、魚群探知機場所の緯度経度が分かりその位置の深さも分かることになっている。だから、その情報をパソコンで取り込めれば湖底測量は完了。しかし、細かいことをいうと、それはそれでマニアックなことが必要だ。そこで、湖底測量のファーストステップは、魚群探知機の情報をパソコンに取り込みそれを加工することと課題を設定した。そして昨日チャレンジ。
結果、本当にやりたいところはジェットスキーや釣り人がいたりして邪魔をしては悪いと思い、少々小さいエリアで練習することになった。急峻ながけ下の淵。こんなところは、そこそこ深いが崖のせいでGPS衛星からの情報が届かず、仮に届いたとしても質の悪い電波でGPSの示す位置はあまりよくない。そんな影響もあったのか、出来上がった図はとんでもない良く分からない情報になった。けれど出発までの二週間。なんとかなるだろうと思った。万一に備えてハンダゴテをつかった工作も行った。
今日、日曜日はKO大学のF先生に東京で打ち合わせをするからと呼ばれ、朝から東京に行ってきた。KO大学・NHK・H海道大学・民間企業で、今回ヒマラヤで行う調査の打ち合わせをしてきた。H海道大学の先生はその地域に足しげく通い四季を通じて現地の状況を良くご存知なのでいろいろなアドバイスをいただいた。聞けば聞くほど危ない話が・・・。ガケ(モレーン)が崩れてくる・・・。氷河が崩れてくる・・・。測量計画を再度考え直さなければ。
ところで折角東京に行くので、今回ヒマラヤで唯一自由時間が許されてる夜の楽しみに、天体少年だった私はヒマラヤの夜空を少しだけまじめに取ろうと思う。そこで、東京にくついでによってみたいお店があった。高級望遠鏡をうっている「タカハシ」とうメーカーのショップだ。
高い望遠鏡は手が届かないが、ポータブル赤道儀というのなら出血するが、手が届きそう。小学校・中学校・高校と星や宇宙に心惹かれた幼心がいまもくすぶっている。少々、出血だが、買おう!普通の人が見たら、これでどうやって星の写真をとるの?と思う代物だが、要するに星の動きに合わせてモーターでカメラも動かす道具。高校のころ、そんなタイプの道具が3,5万円くらいで売っていたが、穴があくほど見ていたが、もちろん手が届くはずもない。今回はその倍もしない値段だった。さて、ヒマラヤの現地で夜空を見せて、月なんかがでてないこの前のような夜空を見せてくれ!(しかし、春の星座はあまり知らない・・・どうしよう・・・大丈夫かなぁ)。
低酸素トレーニング 1
なんだかよく分からないが、どうやら私が再びヒマラヤに行くことが職場で認められたような状況になった。
それにあわせて、今日から名古屋で低酸素トレーングに通うことに。前回のとき低酸素トレーニングは東京の三浦雄一郎の「三浦ベース」で一回、低酸素ルームで睡眠をしただけだった。
帰国後、どうやら名古屋にも低酸素トレーニングを行っている場所があることを知った。インターネットで探して申し込む。
三浦ベースは6畳くらいの低酸素ルームがあり、その中で寝たり、トレーニングをしたりする。しかし、名古屋のは、一畳くらいのスペースのビニルハウスのようなのが低酸素ルームだ。その中で30分安静にして、体の動向を観察し、その後、戦闘機の操縦士のようなマスクをつけて(薄い酸素が送られてくる)、自転車を30分こぐ。
昨年の秋、ヒマラヤにいき5700mまで経験していることを伝えたら、今日のトレーニングのスタートは3000mからだったのだが、3500mに変更してくれた。
マラソン・登山・水泳をしているせいだろうか、それとも前回の効果が効いているのか。トレーニングには負荷がかかって苦しいだとか書いてあったが、なんのことはない、全然普段の生活と変わらない。負荷がなかった。そして、トレーングが終わったら「ああ、高度順化はできていますね」と。いかん、いかん、そんなことでは。もっと、もっと負荷をかけて本番を楽にするため、取り返しのつくこの日本で自分を追い込まなければ!