学内連絡」カテゴリーアーカイブ

卒業生および在校生の皆さんへ

開学時の職場は365日、24時間出入り自由でしたが、このところ、すっかり役所の色合いがつよくなり、28日から3日まで全館閉館となってしまいました。

そこで、時間を持て余している在校生の皆さん、そして、久しぶりに時間がとれるとおもってくつろいでいる卒業生の皆さん。時間を持て余していたら、次の本がおもしろいとおもいましたので、正月休みに読むことをおすすめします。

ありきたりに
①「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」
http://moshidora.jp/

②スティーブ・ジョブズ 脅威のプレゼン(日経BP)

③戦略プロフェッショナル(日経ビジネス人文庫)

たぶん、①~③を10人が読んだら、印象に残るところは、それぞれ別だと思いますが、どれも林業を考える上で何かのヒントを読者に能えてくれるとおもいます。

突撃電撃訪問

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学生さんの卒論の一貫として、本日県内ある町に行ってきた。森林所有者の森林経営に関する意識調査を行うためだ。

さて、誰にインタビューするか?それが問題だ。
これまでの経験から、インターネットでその町の酒屋さんを調べ、そこを突撃電撃訪問して取材をすることにした。

ピックアップしたのはおよそ20。

個別訪問する前に、あとで問題を起こしては何なので地域の森林組合に仁義を切りにいく。「こーこー、こーゆーもくてきで、こんなことしますが、ご承知置きください」と。

そして晴れて突撃電撃訪問開始!

ある方には、
「この年末の忙しいときに、そんなのに受け答えしている時間はない!」と半ば怒られ、それを想定して
「アンケート表を置いてきますので後日とりにきます」
「いつくるんだ」
「・・・」
激しい応酬のあと
いつのまにかにこやかに
いろいろお話を聞けた、そんなときもあった。

そして自分を振り返る。
どうして、自分は突撃電撃訪問ができるのだろう。

会社員時代の営業?

いや違う。

きっと、大学時代の徒歩の一人旅だろう。
一人で新潟まであるき、道行くひととのコミュニケーション。
沖縄を一周徒歩であるき、行く先々で地域のひととのコミュニケーション。
北海道の知床まであるいた、行く先々での旅人どうしの会話。
今日、つくずく、大学時代の徒歩旅行で得たものの大きさを実感!

今日は森林所有者の生の声
さらには自己分析に実りある一日になった。

うーん、満足。

鹿肉&大型バイク

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土曜日に県庁前でイベントがあった。

先日滋賀に鹿を食べに行ったおり、突撃電撃インタビューしに訪れた役場の人の名詞ファイルに、私が知る人の名詞があった。滋賀からかえると早速彼に電話を入れた。最近はどんなことをやっているのですか?などと・・・。

すると彼は「鹿肉奥美濃カレー」を開発普及しているとのこと。そして、その一般デビューが今回の県庁前イベント。さっそく、探して鹿カレーを食らうことに。限定30色×3回の提供。てっきり、お金を払い小腹を満たす量が提供されるのかとおもったが、消しゴムサイズのご飯にルーと鹿肉一切れがあるのみだった。こいつはいけるんじゃぁないか!?などと思った。

最近、鹿肉以外にも「食ってやろう!」という取り組みが随所に見られる。ブラックバスバーガー、鯛(傷物:鯛はヒレなどにキズがあれば、値段は格安になってしまうらしい。刺身になれば分からないが、市場ではそんな評価)バーガー・・・。

近々ブラックバスを食いにまた滋賀に行こうと思う。

イベント終了後、土曜日の空手教室まで少々時間があった。そこで、バイク屋にBMWのバイク(すれ違うバイクが静かなので)を見に行った。しかし、そこで聞いた静かなバイクならCB1100、CB1300という情報と、別の店でエンジン音が聞けるという情報。足を伸ばして別店舗を訪問。しかもCB1100に試乗させてもらった(コースは自由)。めちゃくちゃ静かで心地よいバイクだった。

1月16日

今週はじめから微妙に頭が痛く、それがいまも少々気になる程度あります。今日は職場を休みますが、週末は職場にいます。アポがあれば入れてください。

本日

 昨夜寝たのは午前2時過ぎ。このところ就寝時刻が遅く睡眠時間が少ない。今日は11時から開くパソコンショップでパソコンパーツを購入しようと思っていたので、これ幸いと、午前中休みを取ることにした。昼から職場に行く。

 先日、プログラミング⇒大量データ処理ソフト⇒GRASS⇒CGの流れで、やっと来た到達地点。目標地点を目の前にした「あと一歩」というところで、無理やりゴールインもありえるが、「ゴール以後」「今後の拡張性」を考え、体制を立て直すために撤退した。現在、スタート地点に戻り振り出し。再びプログラムを書いている。しかし、一昨日午前3時までトライしても完成しなかったところが、昨日ある方との別件の電話で、ついでに私の問題を尋ねてみた(彼はプログラムのプロ)。すると[malloc]という関数で解決できるという話を聞きいた。そんなものは知らなかったが、調べ、チャレンジし、問題が解決できた。世の中、恐ろしい時代になったものだ。昔なら、入門⇒実習⇒実践というようにレベルアップしたテキストでゼロから学習しないと到達できなかったことも、いまではピンポイントである問題を解決できるようになった。PCとインターネットとそれを利用する人間社会とはすごいものになった。かつての世と学習スタイルが大きく変わった時代の転換期。それが今。それが午前二時。

 今朝、プログラムの最終仕上げをしようとしているが、さらにまた「いいことを思いついた」ので、なかなかすぐにゴールにいけるというわけにはいかない。現在の問題が解決できたら・・・というゴールのイメージだけが先行する。”早くこの先を見たい”という気持ちで寝る間も惜しい。

今週の予定

このブログ本来の目的。
火曜日 午後 授業
水曜日
木曜日 終日授業
金曜日 東京(予定)
です。

なお、いまのところ12月には
12月19日 乗鞍高原
12月22日 つくば
という予定があります。
また、12月の半ばにはフィリピンから3日ほどお客がきて対応します(予定については調整中)。

ブログ本来の目的

 明日、あさってと出張しており職場にはおりません。それぞれ会議です。電話には出れませんので、なにかのときにはメールが一番早く連絡がつくと思います。なお土日に職場にでるのもいといませんので、その旨お伝えください。

合宿実習

テント 7月21日から22日にかけて、3年前からやっている合宿授業をしてきた。場所は奥美濃のとあるスキー場。私の仕事で関係が深いスキー場で、スキー場の許可をもらって、測量withテントをしてきた。3年前は、乗鞍青年の家で、県職員のひとと一緒にリモートセンシングの合宿を行い、昨年は九州の林業事業体のかたと同じく乗鞍青年の家でGPS合宿を行ってきた。今年は、前述のとおり、学生4人で測量合宿だ。

 ついたらすぐにテント村。このテント村でアナログ測量・デジタル測量の二つを決められた時間と精度でこなすという内容の合宿。美濃あたりでやったら脳みそが煮えてしまうので、こうした避暑地での合宿とした。

meshi すべては事故もなく終わった。昼間の日差しは美濃とは変わらないが、朝晩は「寒い!!!」。寝袋をかぶっていないと寒かった。しかし、このスキー場、いままで聞いたことない動物の鳴き声が夜中こだます。夜3時半ごろ目を覚ますと多くで高速で回転する金属音がした。キーン、キーンと私の呼吸に合わせて静寂の夜に金属音がこだます。キーン・キーンの音はテントにゆっくりと近づく。UFOか?得意の妄想力全開。知らない間に寝てしまい、UFOの実体を暴くことはできなかった。きっと動物の鳴き声なんだと思うが、まだまだ自然にかんする知見がたらないと自覚。

 夜飯は水炊き(つまり鍋)。下界ではこのくそ暑いが、標高1000mまでいけば、鍋をくっても平気な寒さだ。

 帰りは、万が一のことが発生。現在、私が20年通い続けている亀尾島川の上流部の内が谷という地域でダム建設が始まっている。やがて水没するこの地域の自然を学生にも見てもらおうと、合宿の帰り、亀島川に降り立つ。すると不本意ながら、われわれ5人は足を滑らせ、冷たい川に落ちてしまった。幸い、皆が水中眼鏡と海パンで山の中を歩いていたため大事には至らなかった。万が一の備えをもって常に行動していてよかった・・・。

日本の柱

 土曜日に名古屋の住宅資材展示会に行ってきた。この職場にいると、林業、林業とお経のように同じ言葉を聞き「あたかも世の中、林業、しかも、最近では国内の林業」がとても大きなことのように思えてくる。しかし、私が建材を販売していた会社員時代、「だれもそんなことは思っていない」と実感していたので、いまの職場のお経の渦から、時々飛び出ないと「頭がおかしくなりそう」だからだ。

 国内木材需要の8割を輸入木材が占めており、日本の木材は長い間不振にあえいできた。ところが、ここ数年の中国やインド、中近東での経済活況により木材の需要が増え、日本に木材が入りにくくなってきた。そこで、林野庁や県では本腰をいれて日本林業にテコ入れしようと頑張っている。

 そんな話を聞くたびに(私も深くかかわってはいるが)、なんだかちょっと異な感じをしていた。理由は、木材をつかうエンドユーザーが見えてこないからだ(私がしらないだけかもしれないが)。県の人が来ていうには、製材所が○○が安定供給されれば、購入するということなので、林業サイドはその安定供給・低コストの道をつけるのだ、そういうことだった。

 私は製材所の先の製品がそれだけの量売れるのか、または、個人消費者が国産材でいいというのか・・・。それが気になっている。けれど、この職場にいる限り山の現場しか見えてこない。

 そこで建築資材展示場にいき取材してくることにしたわけだ。

 その結果、最近人から聞いたことと一致しているが、どうも合板の需要は高いが、柱や板は国産材を求めているわけではないと思った。

 柱については、数年前、プレカット工場や木材屋で話をきけば、国内需要の多くの部分は、大手ハウスメーカーでは集製材柱(それでないと、木が乾燥して割れたりして、お客からクレームになり再度建て直しをすることもあるそうで、そのリスクを考えたら多少高くても集製材でリスク回避)、②中堅のハウスメーカーは集製材をつかえば価格競争力で大手に負けるので乾燥米マツ。それからもれる隙間なんところを国産材の柱が埋めているらしい。そんなことを聞いているので、俄に大手・中堅のハウスメーカーがいくら輸入木材価格があがったため、値段があえば国産材をつかってくれるといっても、知れた量。そんなことを感じていた。

 そんなおり、先週、林業サイドのある人から「どうも、私たちは柱生産に期待して、現在仕組みを考えようとしているが、国の本当の狙いは、構造用合板のようだ」という話を聞いた。

 展示会にいってわかったこと。確かに、誰も柱に期待していなかった。柱に対する需要も現在、皆無(ただ、和歌山の山長商店は違った)。国産材を欲しがっているのは、構造用合板だけだった。

 しかし、たかが、構造用合板なのに、なぜ、そんなに騒いでいるのか?ちょっと不思議だった。そこで、ベニアを売り続けて18年の大学時代の同級生に電話をしてみた。すると自分がいかに不勉強であるかを思い知った。

 ①むかしから住宅をつくるとき、瓦の下地に合板をつかう。また床の下地に構造用合板をつかう。私が会社員時代合板をうっていたとき、それで使われていたのは、インドネシアやマレーシアの合板だった。

 ②ところが、数年前シックハウス症候群の原因として合板で使われる接着剤中のホルムアルデヒドが問題となり、建築基準法が変った。ホルムアルデヒドの空気中への出具合によって合板が規格化された。もちろん、住宅用途は基準は厳しい。それが、外国の合板工場では基準をクリアするのが難しく、国内の合板工場が息を吹き返し(私が会社員時代は、ほとんど全ての合板メーカーは海外に生産の拠点を移し、国内の工場でつくられる合板は風前の灯だった)、ロシアの唐松をつかった合板を生産するようになった。

 ③そんな中、家のつくりかたが変ってきた。昔は土台、根太、合板、床と木材を積み上げて床をつくっていたが、最近では24mm(普通の倍サイズ)の合板をつかうかわりに根太を使わない工法が広がってきた。また壁にも合板を使う。したがって、これまではほとんど流通しなかった国産の合板の需要が一気に高まった。

 ④ところが、ロシアが丸太の輸出に関税をかけることがきまり、日本に合板用丸太が入ってこない。ハウスメーカーは困る。合板工場も困る。そこで日本に丸太を求める。

 となると、いま国産材・国産材とうるさいが本当の狙いは「安い」丸太。柱や板のことは眼中にない。むしろ、柱や板になる木材を大量に山から出してきてもユーザーがおらず、結局、相場が崩れて、最終的に合板用丸太と同じ値段で取引される・・・。そんな最悪のシナリオも考えられる。値段さえあえば、成長の早いニュージーランドのマツ材にとってかわるのかも・・・。
 うーん、これでいいのか。

 さて、私の理解間違いもあることと思います。S永さん、tharaさん、yamasan、ご意見をいただけますか。

テレビを見て感じた

 実り多き九州の調査。

 時に、趣味でいったと勘違いされる。私にとってはそれは仕事。けれども人によっては趣味とうらやましがる。その違いは何だろう。今日、そんなことを考えていた。
 違いは「感性」。そう結論した。同じものを見ても、食べても、大いに学ぶ人がいるが、学ばない人もいる。
 例えば、私は、チャーハンが好きだ。だから、うまいチャーハンを常々食いたいと思っている。そのため新規開拓の中華料理屋では、まずチャーハンを頼むことにしている。それで「うまい」「そうでない」を感じている。ここまでは誰でも同じこと。しかし私はそれにプラスして必ずやることがある。カウンター席があるばあいは、必ずカウンターにいってオヤジのチャーハンの作り方、調味料のタイミングと量と数などをチェックする。そして、でてきたチャーハンの味と作り方等を対比して、究極のチャーハン作りを考察する。単にチャーハンを食べるという行為でも、食べるという行為で完了する人もいるが、そうでない人もいる。同じものを体験しても学ぶタイプの人と、学ばないタイプの人がいる。

 今回の九州だって、確かに行ってみれば視察旅行とみえないわけでもない。各地を回って・・・。しかし、楽しみに行っているわけではない。職場で座って調べものをしているよりも学は多い。今回の一件で、大いに九州の林業や屋久島のエコツアーに対してうん蓄をたれるようになった。確かに、昨日の会議での私の発言は九州での経験を基にして「わりと重要な発言をした」と思う。しかし、人によっては、旅行(?)を楽しむしか感じられない人もいる。私は楽しみを求めて移動したという気持ちは一切ない(学んだ知見を人に説明すことがもしかしたら楽しみ鹿野かもしれない)、一日24時間、365日が全身の毛穴まで感性の扉を開いていた。

 今日、たまたま家に帰り、夜家での仕事をはじめる前に、ちょっとテレビを見てみた。TBSが長い間やっている「サスケ」という困難な障害物を制限時間内にクリアしながら体力・技術を競う番組だ。比較的、禁欲的で体力仕事がすきなわたしは単純にあの番組をたのしめる。しかし、今日は以外なところで感心した。それは何か?それは人間のすばらしさだ。

 はじめてみる未知の障害物で、それにはじめてのチャレンジャーは敗退する。まったくお呼びでないほどの敗退。しかし、それをばねに、半年か一年か・・・チャレンジャーは自分の出来なかった未知の障害物を乗り越える。未知だったものの攻略法を考え、トレーニングし、克服する。人間の能力のすばらしさに感嘆だ。ここが機械と違うところだ。そんなことをテレビを見ながら考えた。