昨日、中部山岳ガイド協会の方々を対象にしたGPS研修の講師をしてきた。山岳ガイド、まさにGPSの活躍の場。
日頃GPSを活用している方だからと思い、研修メニューを用意した。
ところがビックリ。15人ぐらいの参加者のうち、3分の2はGPSを持っていない、とう状態だった。
思い返せばそれも当たり前か!彼らはコンパスと地形図で現在地を読み取るエキスパートだ。GPSに頼れば、コンパスと地形図を使いこなせないということを宣言してるようなもの。いまさらGPSなんかなくても・・・。そんな気持ちがGPSの所有を思いとどまらせていたのだろう。
そしてつくづく思う。GPSなどのITの先端にいる人と、それを使う人との意識のズレ。GPSオタクたちの議論は私にも判らぬほど、意味不明な暗号が飛び交う世界。でも、その道具を求める現場は・・・、もっと簡単なことを必要としているんだよなぁ・・・。
ますます、自分のポジショニングがはっきりした研修だった。最先端技術と現場との橋渡し役。それが私のポジションなんだろう。